阪神・藤川球児監督

　阪神・藤川球児監督（４４）が２７日、侍ジャパンの一員としてプレミア１２（１１月９日開幕）に出場する才木と森下を激励した。２９日から事前合宿に参加の両者は、ひと足早く秋季練習を打ち上げ。現役時代に０６、０９年ＷＢＣ、０８年北京五輪と日の丸を背負った新指揮官は「目に見えないものを必ずつかんで帰って来られる」と背中を押した。 　極限の緊張感の中で繰り広げられる国の威信を懸けた戦い。藤川監督は「僕も数多く国際大会に出たけど、本当に１つ２つと自信になる」と回想。「タイガースを背負う意味でもある。選手が伸びていく姿を見てほしい」と期待を寄せた。 　今季自己最多１３勝を挙げた初代表の才木は「世界一を取ってきます」と練習前の円陣で堂々宣言。チームトップ７３打点を記録した森下も「ひと回りふた回り大きくなって帰ってきたい」と決意を明かした。猛虎の投打を代表する２人は新虎将からの「頑張れ」という熱いメッセージを胸に刻み込み、世界一を目指す戦いに身を投じていく。（中野　雄太） 　〇…ドラフト１位・伊原（ＮＴＴ西日本）が“虎デビュー”を飾る。２８日のオープン戦（対三菱重工Ｅａｓｔ）に中継ぎとして１イニング登板予定。２４日のドラフト指名後、初の実戦マウンドに立つ。２年ぶり出場の社会人日本選手権初戦は１日・ホンダ戦（京セラＤ）。「与えられたところで自分の最大限のパフォーマンスを出せたら」と話す左腕が、創部初の同大会優勝を最高の置き土産にする。