0日目。石についているかもしれない苔の胞子を全て落とすため鍋で煮込む様子。偉大なチャレンジはこの投稿から始まりました。

国歌『君が代』に「苔の生（む）すまで」というフレーズがある。これは長い年月を石に苔が生えるという可視的なイメージとして表現した言葉だが、実際に石が苔むすには果たしてどれだけの時間がかかるのだろうか？今、Xではそれを調査した壮大な実験が注目を集めている。 【写真】123日目の姿　あれ？石の肌に昨日までなかったものが…　365日までの軌跡 件の実験に取り組んでいるのは昨年6月に発足した「苔のむすまで」アカウント（@ishikokemusu1）。 まっさらの石に水をかけ続けること1年。実験は今年6月24日に丸1年を突破した。 今ではすっかり苔むし、さながら幽玄の世界を醸し出す石だが、果たしてどんな経過をたどったのだろうか。SNSユーザー達から 「1周年を記念して 最初はどうなることかと思いましたが、毎日少しずつ石や苔が成長していくのを見るのが楽しいです。 日々大変かとは思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。」 「１年…(*´▽｀*) 1年も一緒に過ごしてきたらさすがに愛着も育ちかけがえのない家族同然ですよね」 「こうやって見ると、たまに山とかにあるすごい岩に鬱蒼と苔が生えてるのとか、本当に長い時を経てるんだなって思うよね。」 など数々の驚きの声が寄せられるこの実験についてアカウントの運営者に話を聞いた。 ーーこの実験を始められたきっかけをお聞かせください。 運営者：「どれくらいで苔むすのか？」という単純な興味です。大人の自由研究的に楽しめたらと軽い気持ちではじめました。 ーー石はどのような環境に置かれているのでしょうか？ 運営者：東京都大田区の自宅のベランダです。毎日欠かさず水をかけています。 ーーこれまで特に印象的だったことは？ 運営者：123日目にコケが少し生えてきたときが一番うれしかったです。ただの石に水をやり続けるのは結構辛いので。 ーーこれまでの反響へのご感想をお聞かせください。 運営者：ここまで多くの人に見てもらえるようになるとは思っていませんでした。365日を達成したときも、読みきれないくらいにコメントが入って、ほんとビックリしています。石が好きな人って多いんですね！ ◇　◇ 地味ではあるが、それゆえに価値のあるこの実験。YouTubeチャンネル「苔テラリウム専門-道草ちゃんねる‐」上では、365日間の様子をダイジェストでまとめた動画が公開されている。ご興味ある方はぜひご覧いただきたい。 （よろず～ニュース特約・中将タカノリ）