えぐい円安だからこそ海外旅行ではホテル代を奮発?大人気スタイリストの大草直子が惚れた、ミラノの高級ホテルのスゴイところは…
大人気スタイリストの大草直子さんによる連載【大草直子のOKINIインテリア】。今回は特別編として「ミラノ日記」をお届け!パークハイアット ミラノの魅力を語ります。 【写真集】大草直子のイチ押しホテルとは?ミラノのパークハイアットの魅力 +++ 先日まで、イタリアにいました。ミラノから車で1時間くらい、フランチャコルタへの取材。シャンパーニュと同じ、瓶内二次発酵の製法でつくられるフランチャコルタのワイナリーを訪ねる旅だったのですが、その前後で訪れたミラノが、やっぱり素敵でした。 いつもはショッピングや話題のレストランへ行くのを楽しみにしているのですが、「えぐい」為替もあるため、今回は街歩きや美術館巡りなど、とにかく「足で稼ぐ」ステイになりました。 何か大物を買うつもりはなかったので、ホテルは奮発! ドゥオモ近くのパークハイアットに。なんとアップグレードしてくれたので、一部ではありますが、部屋の窓からはヴィットリオ エマヌエーレ2世のガッレリア(ガラスの屋根のあるアーケードと言う意味)が見えて、最高の滞在になりました。
Park Hyatt Milano │ パブリックスペースは饒舌。 部屋はどこまでも寡黙
ミシュラン星付きのレストランを併設するホテル。ラグジュアリーながらも落ち着いた雰囲気です。東京、ニセコ、バンコク、そしてミラノと宿泊しましたが、それぞれの土地になじみ、かつホテルカルチャーを引っ張るインテリアは圧巻。 ミラノのパークハイアットは1階がダイニング。朝食もここで頂くのですが、ターコイズブルーのベロア素材のソファに、黒×シルバーのジャガード素材の椅子。そしてテーブルは、碁の目のようなグリーン×黒×白のテーブル。 一見アクの強いそれぞれが、高い天井と、真っ白で清潔なリネン、そしてドレスアップしたゲストによって品良くまとまるから不思議です。
対して部屋は、グレー、ベージュ、白、少しの黒で統一。口数が少なく、ゆったりと休めます。 色を多用しないからこそ、例えば鏡のフォルムや、ベッドサイドランプの赤のパイピングなど、「ライン」が静かに個性を主張する感じ。
あと、ベッドの上のデコレーション。鏡の上にアートを――この素敵さよ! お金を貯めて次もここに泊まりたいものです。 【Profile】 大草直子/Naoko Okusaファッションスタイリスト。大学卒業後、現・ハースト婦人画報社へ入社。 雑誌の編集に携わった後、独立しファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業を手掛ける。 WEBメディア「AMARC」を主宰。AMARC magazineの編集長兼発行人。