イングランドの6クラブは「欧州スーパーリーグ構想」からなぜ即座に脱退したのか。舞台裏に迫る【現地発】
リッチでパワフルなクラブがさらに富と力を享受する世界
ESL騒動を機にファンの不満が爆発。5月2日のユナイテッド対リバプール戦もグレイザー家への抗議デモにより延期となった。(C)Getty Images
4月18日の正式発表からわずか48時間で瓦解した欧州スーパーリーグ構想とは、いったい何だったのか。なぜイングランドの6クラブはあれほど早く脱退したのか。フットボール界を大きく揺るがした騒動の舞台裏に迫る。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2021年5月20日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― 激動の48時間だった――。 英国時間の4月18日23時、欧州のメジャー12クラブ――ユベントス、インテル・ミラノ、ACミラン、レアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリー、リバプール、チェルシー、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、トッテナム・ホットスパー――が突如、欧州スーパーリーグ(ESL)を開催するという声明を発表した。ところが、ちょうどその2日後の4月
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