モテ自慢、プライド高すぎ婚活男性が知らない「自分の価値」 5つの事例で考える「成婚できない彼ら」の問題
お断りの理由は、こんなものが多かった。 「とてもご立派な仕事をしているようですが、口を開けば、『自分は普通のサラリーマンよりも稼いでいる』『仕事ができる』と自慢話をなさるようです」 「破天荒な生き方をされてきたようで、若い頃はいかにヤンチャしてきたかを語られることに、好感が持てなかったようです」 デキる男アピールや、若い頃のヤンチャ自慢は、聞いているほうがイタい気持ちになる。 さよ(38歳、仮名)が、お付き合いをしていたあきら(41歳、仮名)に交際終了を出してきた。その理由がこうだった。
「2度ほどデートしましたが、お酒を飲んで酔いが回ってくると、昔自分がいかに女性にモテていたかという、モテ自慢が始まるんです。『付き合っていた女性が別れたくないと言って、家に押しかけてきた』とか、『会社の前で待ち伏せされて、まいった』とか。そんなにモテていたのに、どうして現在独身で、婚活をしているのでしょうか」 男女ともに、過去にモテていた話をお酒の席などでする人がいるが、モテ自慢をされたところで、聞いている側は鼻白んでしまう。本当にモテていたら、今頃は幸せな家庭を築いているはずだ。
■過度なスキンシップをとってくる ゆみ(29歳、仮名)は30歳を前に、大学時代の友だちが次々と結婚していくのを目の当たりにし、本気で婚活をする決意をした。ただ実際に結婚相談所での婚活を始めてみると、女性慣れしていない男性が多いことに驚いていた。 「デートのお店も決められない、会話もリードできない人ばかりに当たっています」 そんななかで、ひでき(31歳、仮名)は違っていた。お見合いを終えて、ゆみは声を弾ませながら言った。
「これまでで一番楽しいお見合いでした。交際希望がくるといいなぁ」 そして希望通り仮交際に入った。ところが、2度ほどデートすると、ゆみから「交際終了でお願いします」という連絡がきた。 「初回デートの帰り道、なんだかわざと暗い人気のないところに行こうとしたんです。だから、私から『駅はこっちですよ』と言って、広い通りに出ました。そうしたら、駅で別れるときにふっと腰を引き寄せられて、びっくりしました」 さらに、2度目のデートのとき……。