モテ自慢、プライド高すぎ婚活男性が知らない「自分の価値」 5つの事例で考える「成婚できない彼ら」の問題
恋愛経験のない男性にとって、場数を踏むことも大切なのだが、結婚は10人の女性とするわけではない。出会いの数を重ねるよりも、大切に人間関係を育んでいくことに重きを置くほうが、婚活はうまくいくのだ。 ■50代で高年収「写真非公開」 たつや(53歳、仮名)は、婚活歴3年。年収4500万円の自営業者だ。筆者の相談所での活動は1年になるのだが、サイトに登録するときに「写真は非公開にしてほしい」と言った。 「もしクライアントさんが登録をしていたら、仕事柄、顔がわかるのはまずい」というのが、非公開にする理由だった。
筆者は言った。 「仮にクライアントさんが見つけたとしたら、逆に親近感を覚えて、お申し込みをしてくださるのではないですか?」 しかし「知り合いに知られるのはまずい」と、かたくなに写真公開を拒んだ。 写真非公開を望むのは、自意識過剰なタイプが多い。自分はほかの婚活者とは並列ではいたくないという思いもある。 ただ、経歴は素晴らしく年収がいいと、写真非公開でも女性からの申し込みはかかる。子どもがほしいたつやは、40~50代の女性からの申し込みには見向きもせず、30代女性から申し込みがかかると、お見合いを受諾していた。
一方で、自分からは申し込みをかけようとはしなかった。申し込みをスルーされたり“辞退”で返されたりするのは、彼のプライドが許さなかったのだろう。 30代の女性とはお見合いを繰り返していたのだが、結婚まではたどり着けずにいた。 「なかなかいい女性がいませんねぇ」とたつやは言うのだが、写真非公開の50代男性に申し込みをしてくる30代女性は、高年収にひかれているのだ。お金目当ての若い女性とお付き合いに入っても、よい関係が築けるはずがない。
■口を開けば自慢話 さとる(48歳、仮名)は大学卒業後、大手企業に就職をしたが、30歳を過ぎて独立し起業した。ゼロからのスタートだったが、着実に実績を積み重ねていって、現在の年収は1800万円ある。 仕事柄、初対面の人とも物おじせずに話し、会話の話題を振ったり、会話をリードしていったりするのは得意だったので、お見合いから、交際に入る確率は高かった。しかし、そこから2~3度デートをすると、女性からお断りがきた。