なにわ男子が「勇気100%」を歌う意味 王道アイドルを貫く7人だからこそ伝わる楽曲のパワー
12月20日、人気テレビアニメシリーズ『忍たま乱太郎』(NHK Eテレ)の映画最新作『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』が公開された。今作のゲスト声優としてなにわ男子の大西流星と藤原丈一郎が抜擢され、2人はそれぞれ、主人公の乱太郎たちが通う忍術学園の卒業生の声を演じる。 【ライブ写真】なにわ男子、アジアツアー台北公演でもキラキラアイドル全開 さらに今回は、1993年のアニメ放送から長年親しまれてきた主題歌「勇気100%」をなにわ男子が歌唱することが決定、今作のテーマソングとして起用されている。光GENJIから始まり、Hey! Say! JUMPやSexy Zone(現:timelesz)など、多くの先輩たちが歌い継いできたこの曲。現在放送されているテレビアニメ版のオープニングはジュニアが歌唱しているもので、若々しくエネルギッシュな歌声で番組の冒頭を飾っている。グループのファン以外からも多くの反響が生まれている。 今回の発表に伴い、「なにわ男子として『勇気100%』を歌い継ぐことが目標のひとつ」(※1)だったと大西が明かしていたが、それほど今回の抜擢はグループにとっても喜ばしい栄誉だったのだ。 世代を超えて愛されてきたこの楽曲を、数ある男性アイドルグループの中でなにわ男子が歌うことに、筆者は大きな意味があるのではないかと感じている。
デビュー前から努力を積み重ね、王道アイドルでい続けるなにわ男子の覚悟
なにわ男子は、数多く活躍する男性グループの中でも、随一の王道アイドル路線を突き進むグループだ。2021年リリースのデビューシングル『初心LOVE』から一貫して、キラキラど真ん中のアイドルグループとしての地位を確立してきた。 グループ結成時、「これが最後のチャンス」となにわ男子にかける想いの強さを語っていた藤原と大橋和也。「誰がセンターになっても輝けるグループになりたい」と訴え続けてきた西畑大吾。先の見えない未来に焦りを感じながらも、グループ内で切磋琢磨し合いながら個々の輝きを磨きあげてきた。そうしてジュニア時代から地道に経験を積み重ね、誰1人欠けることなく第一線のアイドルとして活躍できる日を夢見て努力を続けていた彼らも、今では海を越えてアジア各国でコンサートを開催するほど大きな存在になった。 12月11日に放送された『2024 FNS後夜祭』(フジテレビ系)に生出演した際には、ジュニア時代から彼らのステージを彩ってきた楽曲「ダイヤモンドスマイル」のMV衣装に身を包み、軽快な歌やダンス、アクロバットを披露。コンサートで足を負傷中の藤原も椅子に座って出演し、代わって大西が大技のジャンプを務めるという演出にも注目が集まっていた。キラキラ全開のステージは、見ていて不思議と安心感を覚える。それぞれの個性を光らせながら、歴代の伝統を継承し、また次世代へ繋いでいく。「勇気100%」を今歌うべきは、やはり彼らなのだと実感した一夜だった。