「君の名は。」製作関係の被告に懲役6年求刑 児童買春などの罪
未成年の少女らにみだらな行為をしてその様子を撮影したり、裸の画像を送らせたりしたなどとして、不同意性交等と児童買春・ポルノ禁止法違反(児童買春、製造)の罪に問われた元会社役員、伊藤耕一郎被告(53)=岐阜県中津川市=の論告求刑公判が7日、和歌山地裁(福島恵子裁判長)であり、検察側は懲役6年を求刑した。判決は2月28日。 関係者によると、伊藤被告は人気アニメ映画「君の名は。」の製作にも携わっていたという。 検察側は論告で、「アニメーション製作などに携わり、青少年の健全な成長を見守る立場だったのにもかかわらず、性欲に赴くままに犯行を行い、情状の酌量余地はない」と指摘。これに対し、弁護側は「事件後、親族の敷地内に住み監督を受けており、再犯防止に向けて医師によるカウンセリングなどにも参加している」などとして執行猶予付きの判決を求めた。 起訴状によると、令和3年9月、18歳未満と知りながら長野県の少女に裸を露出させた画像を送らせたほか、5年11月には別の当時15歳の少女に2万円を渡して自宅でみだらな行為をしたとしている。