「自分一人ならできても、いざ行為になると勃たないんです」意外と多い悩みだった!30代男性、深刻な告白
自慰行為と性交渉の違い
ヒロユキさんの気持ちを聞いていくなかで、自慰行為はリラックスした環境で、自分の好きなタイミングで行えるため、心理的な負担が少なく勃ちやすい環境であることが分かります。一方、セックスはパートナーと共に行う行為であり、ときに相手の期待やプレッシャーを感じることがあります。この違いが、自慰行為では問題ないのに、性交渉では勃たない原因の一つとなるのです。 「その後に何人かお付き合いした彼女がいたんですが、やっぱり勃ちにくいんですよね。ごくたまに、しっかり勃つこともあるんですが、再現性はほとんどないです。その結果、僕の自信喪失したメンタルが原因でお互いの関係がギクシャクしてしまうんです。もっとあっけらかんと話せたらいいのですが、どうしてもカッコつけてしまう自分がいます」 ヒロユキさんは恋愛において何度も同じパターンを繰り返してきたといいます。こうして常に過去の失敗の影がつきまとい、新しい関係においても自信を持つことができないようです。これが孤独感を深め、ますます自慰行為に依存する結果となっているようです。 「自慰行為は一人で完結するので、安心してできるんです。でも、その安心感が逆に悪循環を生んでいるのかもしれません。二人でする際に感じるプレッシャーを回避するために、ますます自慰行為に逃げるようになってしまうんです」 本記事では、ヒロユキさんが性行為をうまくできなくなってしまったのかのきっかけと、その後の性ライフや心のうちを聞かせていただきました。 つづきの【後編】『「相手を満足させられないかも」薬に頼っても、根本的な解決にはならなかった。ED男性の苦悩』 では、緊張やプレシャーが勃起に与えている影響やヒロユキさんが試みていることについてお届けします。
家庭関係研究所 山下あつ