「自分一人ならできても、いざ行為になると勃たないんです」意外と多い悩みだった!30代男性、深刻な告白
昨年末、25年ぶり実施の『性機能障害の全国実態調査に関する報告』が発表されました。年齢別EDの有病率はなんと50歳以上で41.7%。また、性交頻度が1カ月に1回未満(1カ月間に1度も性交がない)を「セックスレス」としたところ、全体の70.4%が該当しました。 【データ】レスの割合は? 年齢別の目的は? つまり、日本は少子高齢化と同時に、恐るべきレス社会に突入していたのです。これは人口問題そのものであり、我々は少子化どころか無子化社会を生きていると言えます。 これらの社会課題を男性側の視点で捉え、執筆を続けるライター・山下あつおみ氏が、レスを抱えた夫婦問題についてレポートします。 【無子社会を考える#15】
自慰行為だけは出来るという男性の告白
「自慰行為は出来ます。でも性交渉では勃ちにくいんです。これは20代の若い頃から変わらないですね」 このように率直に語ってくれたのはヒロユキさん(35歳/銀行員)です。ヒロユキさんは大手の銀行に勤めており、年収も高く結婚願望もある独身男性です。現在は付き合っている人はいません。その理由のひとつに「勃ちにくい」という悩みがあるようです。 女性にとっては実感がないかもしれませんが、実は同じような悩みを抱える男性が意外と多い印象を持ちます。 そこでヒロユキさんに、日頃の性処理を方法などを尋ねてみました。なぜなら自慰行為の仕方によって、EDや射精障害の原因となることがあるからです。 例えば、快感を求めて強く握る自慰行為を続けていると男性器の感覚が低下してしまい、性行為の最中に中折れしてしまう原因につながることがあります。 「確かに強く握っている時もあるので、自慰行為のやり方が原因の可能性もゼロではないです。これはあくまでも想像なのですが、同世代と話していると、私は元々、男性器が弱い方だと思うんです。なぜなら性欲が強い人は刺激だけでイケると思うんですが、私の場合、身体ではなくて脳が興奮しないとダメなタイプなんです」 ヒロユキさんの話は、個人的な性問題にとどまらず、多くの男性が抱える深刻な課題を浮き彫りにしています。実は男性の自慰行為の方法も個々で大きく異なります。 例えば椅子やソファに座る、ベッドで横になる、正座をする、手を使わないで刺激するなど千差万別。しかし、男性同士でこうした会話をするケースはほとんどないため、仮にEDが原因であっても本人が気づかない場合が非常に多いことが推測されます。