ステランティスが発売、ジープ初のEVSUV…「探究心を呼び起こす起爆剤」
ステランティスジャパン(東京都港区、打越晋社長)は26日、ジープブランドで初の電気自動車(EV)となる小型スポーツ多目的車(SUV)「Avenger(アベンジャー)」を発売したと発表した。ジープの前輪駆動車として初めて、砂地やぬかるんだ道など六つの走行モードを選択できるシステム「セレクテレイン」を標準装備。本格オフロード走行を可能にした。消費税込みの希望小売価格は580万円。販売目標は非公表。 全長4・1メートルの小型な車体で、都市部でも取り回しをしやすくした。ジープらしい「遊び心」にも配慮。同日都内で開いた発表会で打越社長は「探求心や冒険心を呼び起こす起爆剤となる」と思いを込めた。 バッテリー容量は54キロワット時で、1充電航続距離は486キロメートル(WLTCモード)。郊外を走行する不安を解消する。急な下り坂でも一定速度で走行できるアシスト機能「ヒルディセントコントロール」を標準装備した。 容量355リットルのラゲッジルームを装備。開口部の幅が約1メートルあり、折り畳み自転車などの積載を可能にした。ダッシュボード下部やセンターコンソールなどにも計約26リットルの収納スペースを備え、バックや小物などを収納できるようにした。