エアクリにマフラー交換で簡単にパワーアップ! それならなんでメーカーは最初からやらない?
「吸排気チューン」のメリットとデメリット
というわけで、市販車の多くは吸排気の効率を二の次にして、周囲への配慮や信頼性、そしてドライバビリティの高さを優先させた設計が行われているということがわかってもらえたと思います。 そんなクルマに対して、社外のエアクリーナーやマフラーを装着するメリットとは何でしょうか? これは、最初に述べたとおり少しでも出力を向上させたいという欲求が満たされることでしょう。パワー(感)やレーシーに感じられる吸排気サウンドを手に入れることができます。 ただし、その場合は周囲への迷惑を考慮に入れなければならなくなり、低速域の扱いやすさが犠牲になるのを覚悟しないとならないでしょう。 それでもメリットのほうが勝るなら、導入する意味は大いにあるでしょう。 そもそもバランスよく仕立てられた市販車をチューニング(改造)するということは、何かを犠牲にして優先したい部分をもち上げるというトレードオフの行為なので、何もかもが向上できるという方法はほぼあり得ません。 メリットの裏にあるデメリットも踏まえておこなうようにすれば、後悔は避けられると思います。
往 機人