「ナナメッティ」は角度が変わるとどんな違いが出るの? 3種類の角度を試打して最適なゴルファー像を探ってみた
「ナナメッティ18°」は低スピン&強弾道過ぎるのでHS43m/s以上向き
最後に「ナナメッティ18°」を使いましたが、結論からいうと私には低スピン過ぎて難しかったです。 ティー自体が軽くて細いため、慣れていないと刺すのにもひと苦労です。正しい角度で地面に刺せているのか確認するのも難しかったです。
ただ「ナナメッティ16°」と2度しか変わらないのに、弾道に大きな違いが現れたのには驚きました。現在、ちょうどいい弾道が出るドライバーを使っている私が「ナナメッティ18°」を使用すると、低スピン効果が出過ぎて球のつかまりもキャリーも不安定になってしまいました。 商品パッケージの裏にも書かれていますが、推奨ヘッドスピード43メートル/秒以上のゴルファーでないと、効果を感じられないのかもしれません。 低スピン&低弾道で芯に当たれば一発の飛びはありますが、元来の飛ばし屋かつ弾道高やスピンが余って困っているゴルファーが使用しないと、逆効果になってしまいそうです。 なぜ発売から10年もロングセラーとなっているのか、興味本位で「ナナメッティ」3タイプを購入してみた今回のテスト。13、16、18度という3タイプをラインアップしている理由やゴルファーの相性などが、打っただけでハッキリ感じられる商品でした。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
猿場トール