知事に続き鹿児島市長も認めた…サンロイヤルホテル跡地も新サッカースタジアムの「候補地になり得る」
鹿児島市の下鶴隆央市長は2日の定例会見で、鹿児島サンロイヤルホテルの移転が実現した場合の跡地について、市が整備を目指す多機能複合型サッカースタジアムの「候補地になり得る」と塩田康一県知事と同様の認識を示した。 【写真】定例会見で記者の質問に答える下鶴隆央鹿児島市長=2日、市役所
中心市街地に近い立地で、周辺を含めて一定の敷地があることなどが理由。ただ、周辺地権者との用地交渉や土地取得費用などの課題を「クリアすることが前提条件だ」と強調した。 ホテルは8月、建物の老朽化のため、鹿児島港本港区住吉町15番街区(県有地)に移転新築を希望すると発表。現在地の活用は売却も含め白紙とした。 ホテルを運営する第三セクター鹿児島国際観光が所有する敷地は、約1万9000平方メートル。市はスタジアム単体で約3万平方メートルの広さが必要としており、複数いる周辺地権者の合意が必須となる。ホテルを含む区画一帯は約4万3000平方メートル。 市によると、ホテルの移転方針の表明後、県とホテル跡地に関する事務レベルでの情報共有や地権者への聞き取りを始めた。下鶴市長は「(一部の)地権者と顔合わせはしたが、売却意向や価格を話し合う段階ではない」とも述べた。 住吉町へのホテル移転が実現した場合については、「中心市街地への人の流れを活発化する効果がある。歓迎したい」と答えた。
南日本新聞 | 鹿児島
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