大型「すしトラ」全国駆ける…ふるさと納税250万円で九州内なら出張、すでに2件申し込み
同年からは、大分県全体を盛り上げるPRイベントに取り組む一般社団法人「レッツゴーおおいた」として活動。会員企業にはJA全農おおいたや、フンドーキン醤油(しょうゆ)などが名を連ね、約30の賛助会員・広告会員が活動を後押しする。今年1月に起きた能登半島地震の被災地でも活動した。
2件申し込み
佐伯市もすし寅の活動に着目し、先月、ふるさと納税の返礼品に加えた。九州内であれば、250万円を納税すると、出張してすしを提供する(ネタの種類や提供人数などは要相談)。
市ブランド推進課の高次秀爾・総括主幹は「干物や魚の切り身などがふるさと納税の返礼品として人気だが、とれたての新鮮な魚を市外の人に味わってもらう機会を増やそうと考えた」と返礼品に加えた理由を説明する。寄せられた税金は、地場産業の応援や子育て支援など、幅広く役立てる考えだ。
これまでに、福岡県内の経営者から2件の申し込みがあり、実施時期についてスケジュールを調整しているという。
東日本大震災以降、土井さんと共に被災地での活動を続ける大分県セーリング連盟副会長の西山隆さん(75)は「大分県で秋に開かれた全国豊かな海づくり大会でも、すし寅がJR大分駅前に出動し、機運を盛り上げた。土井さんを中心とした活動がさらに多くの人たちを巻き込み、もっと盛り上がることを期待している」と語った。
土井さんは「佐伯市の水産業を盛り上げるため、赤字を出しながらも続けてきた。ふるさと納税の返礼品に加わることで、すし寅を呼びたい企業や団体のニーズに応えることができ、地域づくりにもつなげることができるのはうれしい」と話している。