動画で会社の宣伝をしたいです。これから始めるにはTikTokとYouTubeショートのどちらが良いですか?
TikTokをハブに、さまざまなSNSに展開が可能
「TikTokがすごいのはわかったけれど、YouTubeもやる場合にはやっぱりYouTubeショートのほうが良いのでは?」そう思う方もいらっしゃるかもしれません。たしかにYouTubeショート→YouTubeは鉄板です。しかし、個人的にはTikTok→YouTube動画へ流すほうがより見られやすいと感じています。 そのほか、前項でも述べたように、XやInstagramなどほかのSNSも展開しやすいのがTikTokの大きな特徴です。「ハブ」的な位置づけでTikTokを活用していくと良いでしょう。
「おもしろい」動画であることがポイント!
「TikTokを始めてみてください」とお話すると、「ダンスをしなければならないんでしょうか?」「おもしろい動きをしたほうがいいんですよね?」と、必ず聞かれます。ダンスが得意であればそういった動画を出しても良いですが、無理してそういったものを出しても100%続きません。 では、TikTokでどんな動画を出していったら良いのでしょうか? ポイントは「おもしろい動画を出すこと」です。ここでいう「おもしろさ」とは、奇をてらうような動画を出すことでも、お笑い要素を入れることでもありません。いうなればそのお店「らしさ」を出すことでしょうか。 そういう意味で飲食店はさまざまな「おもしろさ」の宝庫といって良いでしょう。たとえば、シェフが料理をつくっている様子、コップに水が注がれている様子、あるいは、机いっぱいに並んでいる料理を今からお客様に提供する様子、従業員たちの働く様子などです。 また、料理の方法をユーザーたちに伝える「学び」という切り口からも、おもしろい動画は考えられます。たとえば、ブロッコリーの上手な茹で方や、天ぷらをカラッと揚げるコツなど、そのお店らしい料理動画がきっといくつも撮れるはずです。どうですか? いくつも動画が撮影できそうじゃありませんか?
森先生からのアドバイス
今回は、ショート動画、なかでもTikTokの動画発信にしぼってどんな内容の動画をアップすべきかを、お伝えしてまいりました。ぜひさまざまな動画を撮影し、ユーザーと楽しい双方向コミュニケーションをとっていただければと思います。 最後にもう1つだけ、私からアドバイスさせてください。それは「こんな動画、おもしろくないだろう」「こんなの誰が見るんだろう」と、動画の評価を決めつけないことです。 あなたの日常風景の一部を切り取ることは、ユーザーにとって「自分があまり接しない世界を見ること」でもあります。あまりにも当たり前すぎる日常をアップすることに抵抗感があるかもしれませんが、今はどんな動画でも見られる「多様性」の時代。あなたの発信が「おもしろい!」と感じる方は必ずいます。 ぜひ、勇気とアイディアをもって動画発信を進めてほしいと思います。