“3週連続優勝”はわずか3人 平田憲聖が偉業へ挑戦も「4日間変わらずにプレー出来たら」
<ANAオープン 事前情報◇11日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7066ヤード・パー72> 北海道でスリクソンの新1Wを発見!【写真】 「フジサンケイクラシック」、そして先週の「Shinhan Donghae Open」で2連勝。今季3勝を挙げ賞金ランキングも1位に浮上。“今、最も波に乗る男” 平田憲聖が輪厚コースに乗り込んだ。 2連勝を飾り「皆さんにお祝いしていただき、自宅には花がいっぱい届いた」とその反響は大きかった。さらに「フジサンケイの時は(短縮競技で)ああいう形での優勝でしたが、先週はしっかり4日間をプレーしての優勝でしたので、フジサンケイのリベンジができた」と胸を張った。 「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で今季初優勝を決めると以降は好調をキープし続けている。それはスタッツにも表れており、平均パットは『1.7020』と全体2位。平均ストロークは『69.896』の3位、パーオン率『71.811』の4位などなど、どこか特出しているという訳ではなく、まんべんなく数字がいい。これこそが平田の強みでもあり「全体的に全部がよくて、ミスしてもどうにかなる範囲で収まっている」。特に、変わった練習方法を取り入れたという訳ではなく、試合を重ねながら全体的なレベルの底上げに至った。 そして、“3週連続優勝”がかかる。それを達成した選手は尾崎将司(2回)、グラハム・マーシュ(オーストラリア)、謝敏男(台湾)の3人しかいない。まさに偉業への挑戦権を手にしている。ただ、「そこは何も考えていないというか、目標の一つではありますが、4日間変わらずにプレー出来たらと思います」とあっさり。いつもの平田らしい“ 淡々コメント ”で意気込んだ。さらに賞金ランクも1位に浮上するも「何も意識はしていない」とこちらもあっさり。 日本、韓国、アジアンツアーの共催大会での勝利で、韓国ツアー、アジアンツアーのシード獲得の権利を得た。「今年の12月にアジアンツアーに行こうと思っていたので、それが行かずに済んでラッキーでした」とQT(予選会)を受験するつもりであったが、この勝利で海外への道が一気に開けた。「挑戦できる幅は広がっていくので、今後は積極的に行きたいと思います」。海外挑戦への強い思いを胸に、まずは国内ツアーで更なる勝利を積み上げていきたい。(文・齊藤啓介)