米国で「日本のお正月」を楽しむ─日系スーパーなしでも作れる“おせち料理”
みなさん、新年明けましておめでとうございます。 日本を離れて7年ほど経ちますが、やはり未だにクリスマスを終えると“おせち料理”のことで頭がいっぱいになります。 しかし、私の住んでいるアメリカ・コロラド州には立派な日系スーパーはありません。 そのため、日本の友人から「どうやっておせちの材料を入手しているの?」と不思議がられます。 実は、おせち料理はアメリカの一般的なスーパーマーケットと中華系もしくは韓国系スーパーがあれば一通り材料は揃えられるのです。 我が家のおせちラインナップはこのような感じ! エビの甘辛煮 甘酢蓮根 叩きごぼう 紅白なます 数の子 (これだけは友人の寿司職人に入手してもらいましたが…) 栗きんとん 里芋の白煮 お煮しめ 田作り 鶏ハム 錦卵 伊達巻き 紅白かまぼこ 松風焼き 黒豆 百合根の茶碗蒸し 最近はアメリカの田舎にあるスーパーでも大根やしめじが手に入るようになり大助かり! ごぼうと蓮根、有頭エビは中華系スーパーで入手しました。 里芋とたけのこ、こんにゃくは韓国系スーパー、干し椎茸はアメリカのAmazonでたまに安売りしているのでまとめ買いしています。 アメリカのSweet potato(さつまいも)は水っぽく色が濃いオレンジなのですが、最近は大手チェーンのオーガニック系スーパーでJapanese sweet potatoという名称で、日本で売られているものと同じ品種のさつまいもが常時手に入るようになりました。 皮を剥いて蒸してある加工済みの栗も比較的色々なスーパーで見かけます。 松風焼きに載せるケシの実は、スパイスコーナーのpoppy seedで代用し、田作り用のごまめも少々小ぶりですがアメリカのAmazonで購入しました。 最近は田作りに胡桃をプラスして“かさまし”しています。 伊達巻きの手作りレシピははんぺんを使っているものが多いですが、さすがにこれは中華系・韓国系スーパーでも手に入らないので、我が家ではエビのすり身で代用。 黒豆はそのままBlack Beansという名前で乾燥タイプも缶詰タイプも普通に売られていますし、“彩り”で添えたサヤエンドウはSnow peasという名称で簡単に手に入ります。 茶碗蒸しに入れた百合根は、冬になると中華系スーパーで売り始められるので、毎年ワクワク気分が高まります。 最近はアメリカでもUMAMI(旨み)ブームが到来し、日本ブランドの出汁パックや高級味しおがオンラインで簡単に購入できる点も嬉しい! このように、アメリカ大都市にあるような日系スーパーに頼らずとも、アメリカ全土にある中華系・韓国系スーパーやAmazonを駆使すればそれほど手間をかけずに品目豊かな“おせち料理”は作れます。 大切なのは「節目を祝う気持ちと家族のための手間ひま」だけです。 アメリカにお住まいの方やこれから移住を考えている方は、日本の素敵な季節の催し物を“創意工夫”で楽しんでみてください。 日本に住んでいたら気がつかなかった素敵な発見があるはずです。
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