史上初の評価額は? 20年前の日本人、市場価値ランキング3位。今ならもっと高い? 日本最高のキックの達人
当サイトでもデータ元として参照している「トランスファーマルクト」。そこで市場価値の査定が始まったのは今から20年前の2004年に遡る。欧州でプレー経験のある日本人選手が対象となった市場価値だが、果たして、最初についた市場価値で最も高額な日本人選手は誰だったのだろうか? トップ10の選手たちをランキング形式で紹介する。
3位:中村俊輔(なかむら・しゅんすけ) 生年月日:1978年6月24日 所属クラブ:レッジーナ(イタリア) 市場価値:500万ユーロ(約8億円) 3位にランクインした中村俊輔は、2004年10月時点の500万ユーロ(約8億円)という市場価値を、その後の活躍で大幅に上昇させた選手の一人である。 中村のキャリアの中でも一番のトピックとしてあげられるのが、2002年の日韓ワールドカップ(W杯)の落選だろう。その影響もあったのか、直後には海外挑戦に踏み切っている。 移籍先のレッジーナはセリエAでも残留争いをしているクラブであったが、背番号10を与えられたレフティは攻撃で違いを見せつけ、1年目はリーグ戦31試合に出場し7得点5アシストという見事な記録を残して、チームのセリエA残留に貢献した。 そして、2005年夏に大きな転機が訪れる。レッジーナ時代は孤軍奮闘というイメージが強かった中村だが、スコットランドリーグで優勝争いをする強豪クラブのセルティックに移籍したことで、その攻撃センスがより一層輝くことになる。 4シーズンを過ごした中での成績は、公式戦153試合出場31得点38アシスト、リーグ優勝3回、リーグカップ優勝2回と堂々たるもので、その間に中村の市場価値は900万ユーロ(約14億4000万円)まで上昇した。 その後は、スペインを挟んで日本に帰国。古巣の横浜F・マリノスやジュビロ磐田、横浜FCを渡り歩き、2022年のシーズンを持って現役を引退した。 現在はS級コーチライセンスの取得に励んでおり、将来中村がどんな監督になるのか今から楽しみで仕方ない。
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