「完璧なプレーを見せ、粘り強く戦い、闘った」難敵撃破のチーム称えるアンチェロッティ監督
レアル・マドリーを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、崖っぷちの状況で臨んだ難敵相手の勝利を誇った。 マドリーは10日に敵地で行われたチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第6節でアタランタと対戦し、3-2の勝利を収めた。 昨シーズンの王者ながら、ここまで2勝3敗の負け越しでまさかのプレーオフ圏内ギリギリの24位に低迷するマドリー。仮に今回の試合を落とすと、リーグフェーズ敗退という屈辱的な状況に陥る可能性もあるなか、悲壮な決意でベルガモの地へ乗り込んだ。 その一戦では試合序盤の10分にFWキリアン・ムバッペのゴールで先制に成功。以降は相手の反撃を体を張った守備で撥ね返すも、前半終了間際にMFオーレリアン・チュアメニが与えたPKを決められて1-1のイーブンでの折り返しに。 それでも、後半は56分と59分にFWヴィニシウス・ジュニオール、MFジュード・ベリンガムの連続ゴールで相手を突き放すと、1点差に詰め寄られたものの、何とか逃げ切りに成功。この一戦まで公式戦14試合無敗と絶好調だった難敵相手に大きな勝利を挙げた。 同試合後、アンチェロッティ監督はチームが見せた気迫のパフォーマンスを称えた。クラブ公式サイトが指揮官の試合後コメントを伝えている。 「我々は完璧なプレーを見せ、粘り強く戦い、闘った。困難にもかかわらず、戦う価値のある試合だった。我々は前線で効果的だった。我々にはヴィニシウス、ベリンガム、ムバッペと機動力があり、彼らは非常によくやっていた。結局、我々は粘り強く戦わなければならなかったが、勝利に値した」 「アタランタは我々にフィジカルの部分で多くのことを要求し、厳しい試合だった。これはデュエルの試合であり、我々は序盤にいくつか勝利したし、攻撃で多くの動きを見せた。試合はうまくいき、満足している。これは3ポイントだけでなく、感情面でも大きな勝利だ。我々がクリスマスまで生き抜けば、シーズン後半はうまくいくはずだ。ヴィニシウスは今日プレーし、ロドリゴも試合の一部に出場し、カマヴィンガも復帰する。今はクリスマスまで頑張らなければならない」 結果的に1点差での接戦を制する形となったが、指揮官は満身創痍の状況において攻守に渡るパフォーマンスを評価している。 「ムバッペは序盤からいいプレーをし、素晴らしいゴールを決めた。前線での動きが決定的だった。ヴィニシウスはセンターバックをキリアンから引き離すために動き回り、ヴィニシウスとベリンガムのポジション変更のおかげで3点目を決めた。ムバッペは(負傷の影響で)それ以上の力を発揮できず、ロドリゴが代わりに出場したが、彼も全力を尽くしてくれたが、100%ではなかった。ムバッペが100%の力を発揮していれば、もっといい結果が出ていたかもしれない」 「オサスナ戦の後、チームはより堅固になり、守備が固くなった。非常に強いチームに2試合負けたが、我々は自分たちがその結果に値するとは思っていなかった。この質の高い勝利は、我々にとって大きな助けになるはずだ」 また、不在の主力の代役として奮闘したMFダニ・セバージョス、DFフラン・ガルシア、FWブラヒム・ディアスの3選手に対しては、「セバージョスは素晴らしい試合をしたし、彼のパフォーマンスはとても良かった。ブラヒムとフラン・ガルシアは高いレベルでプレーし、とても調子がいいようだね」とその働きを称えた。 今回の勝利によって勝ち点を9ポイントとし、暫定18位に浮上したマドリー。指揮官は「15ポイント獲得でトップ8入りできるかどうかはわからないが、次の2試合に勝つことが目標だ」と、残り2試合の勝利によって少しでも上の順位でリーグフェーズの戦いを終えたいと、今後の戦いへの決意を示している。
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