木幡初也が自厩舎の馬で中山メイン連勝&飛躍の一年を目指して意気込み「目の前の一つひとつを大事に」
今年の中央競馬は5、6日の日&月曜という変則開催で幕開け。木幡初也(29=美浦・竹内)は自厩舎2騎で連日の〝メインレースジャック〟に挑む。 日曜中山11R・GⅢ中山金杯(芝内2000メートル)は、お手馬シンリョクカ(牝5)とのコンビ。レース前日の4日朝も美浦Bコースで速めのキャンターに騎乗した。「いいですよ。いいペースでしたが、いつもあのぐらいサラッと走っているので」と仕上がりに手応え十分な様子。追い切りは大みそかに終えており「そこから調整しつつ、だいぶフットワークも軽くなって、フォルムもまとまって走れるようになってきたので、いい状態だと思います。瞬間的に気持ちが上がることはありますが、落ち着いて歩けていますし、あの子にしてはいい精神状態で来れているなと思います」と胸を張る。 昨年後半は新潟記念V、エリザベス女王杯4着と成長を示した。「馬も順調に段階を踏んで成長してきてくれていますし、自分の力を出せればおのずと結果はついてくるのでは」と自信を持って臨む。
月曜メインはイサチルシーサイドで
一方、月曜中山メイン・サンライズS(芝外1200メートル、4歳上3勝クラス)は主戦を務めるイサチルシーサイド(牡4)がスタンバイ。中間も2度の追い切りに騎乗しており、「順調にきていますね。使った後は硬くなりがちな子ですが、それもなく、これなら次も順調に使えるな…という雰囲気でした。年を重ねてレースも使って、だいぶ体も強くなってきていいと思います。楽しみです」と腕をぶす。昇級初戦ながら楽しみな存在だ。 デビュー12年目で、4月には30歳を迎える木幡初。「去年はケガ(福島牝馬Sで落馬負傷)をしたので、とりあえず、ケガなくいければ。チャンスのある馬にも乗せてもらっているので、重賞を勝てればいいですし、大きいところでもいい競馬ができればと思います」とフル稼働と重賞戦線での活躍を誓う。その一方で「やることは変わらず、目の前の一つひとつを大事にしっかりと乗って、その積み重ねでいい成績につながれば」と自然体を崩さない。JRA通算100勝まであと9勝。年始からの大暴れで、飛躍への礎を築く。
東スポ競馬編集部