「ガリ」刑務所内35の隠語廃止 名古屋の受刑者暴行問題受け
小泉龍司法相は22日の閣議後記者会見で、刑務所の刑務官らが使っていた35の隠語について、使用を取りやめたと公表した。名古屋刑務所の受刑者暴行問題を受けた再発防止策の一環。小泉氏は「言葉のゆがみは虐待を誘発しかねない。粘り強く改善する」と述べた。 法務省によると、隠語は散髪を指す「ガリ」や、食後の食器を下げる「空下げ」など。今月9日、使用をやめるよう各施設に通知した。4月からは受刑者の呼び捨てをやめ、名字に「さん」を付けた呼称に改める方針も既に公表している。 名古屋刑務所では2021~22年、刑務官22人が受刑者3人に顔をたたくなどの暴行や暴言を繰り返した。