島田珠代だけじゃない…間寛平GMのもとで進化する65周年の「吉本新喜劇」、未来を担う「新世代」の芸人たち
島田珠代さんの「涙」
関西人にとって「お笑いの教科書」とも言われる吉本新喜劇が、65周年を迎えた。7月からは全国を回るツアーも開催される。新喜劇の魅力を、間寛平GMはこう語っていた。 【写真】懐かしすぎる!岡八朗、花紀京、間寛平、木村進… 「いい芝居はいっぱい他でやってるじゃないですか。でも新喜劇はそんなんじゃないもんね。子供から大人までみんなに面白がってもうて、もうめちゃめちゃ笑ったけど何も残ってない。あれなんやったんやろ、でもまた暇つぶしに行こか……。こう思うてもらえるのが、理想の新喜劇やないですかね」 3月にはNGKで記念公演が行われた。ここで、65周年の「顔」に選ばれたのは島田珠代さんである。間寛平GMは会見で、こう語った。 「たまちゃんはみんなに知ってもらって、これからますます全国的な存在になるんじゃないか。子供にもおっちゃんにもおばちゃんにも、もうみんなに愛されているから、一番合ってるんじゃないかなと思います」 そんなGMの言葉を聞きながら、珠代さんが涙声で語った。 「これまで自分のために頑張ってきましたが、みんなのために頑張るときなんだというのを感じました」 会見に出席した記者からは、昨今のコンプライアンスと笑いについての質問も飛んだ。間寛平GMは迷いなく答えた。 「僕らの時代の新喜劇がええわと僕も言うてたんですけど。(でも)最近ずっと見てるんですけど、やっぱり笑い取ったらいいよなって。固いこと言うてる場合ちゃう。 団結して笑いを取りにいかなあかんな、というのは凄く感じましたね。座長四人が団結してやっているのを見て、凄いなと思った。ちょっと格別やな。団結力でやっていきたいと思います」 珠代さんが感激のあまり号泣する姿が、忘れられない会見となった。その豪快な泣き顔のまま、記者からのおもしろポーズの要求に応える珠代さんは、まさに芸人の鑑だった。 記念公演では新喜劇だけでなく、『寛平GM杯ネタバトル』も行われた。若手芸人に一回でも多く舞台経験を積ませ、この新喜劇から賞レースのチャンピオン、ファイナリストを輩出したい。そんなGMの思いからスタートしたものだった。