「フェアじゃない」記事、それでも発信を続ける──動物の殺処分や虐待をなくしたい、滝川クリステルの覚悟
五輪選手が国外で武者修行をするように、彼女も財団を立ち上げる前から特番『Earth Walker』(BSフジ・2012年~)で海外を飛び回って自然や動物と触れ合ってきた。 「アマゾンに行った時、ゴキブリと何度対決したことか(笑)。寝ているとガンガン頭に飛んでくるんですよ。日本の文明的な世界よりも、自然に溶け込んでいるほうが自分らしさを感じます。人間も動物の一部ですからね。泥臭いことが好きなんです。洞窟を延々と2日間歩き、暗闇の中でテントを張って一晩過ごしたこともありました。放送終了後、視聴者に『途中でホテルに帰ってますよね』と言われたんです。その時、初めてそう思われてると知りました。アウトドアのイメージがないのかな。まあ、仕方ないですね」 昨年秋には番組ロケのため、出産後初めて家を空けた。 「生後10カ月の頃、北海道に出張したんです。初めて離れたので、戻ってきたらすごく喜んでくれると思ったら、3日いなかった分、3日無視されたんです。あまりの頑固さにビックリしました。たぶん、旦那さんに似たんでしょうかね(笑)」 自民党の小泉進次郎・衆議院議員との電撃結婚から2年が経った。東日本大震災の際に保護犬として引き取ったラブラドルレトリバーのアリスも含め、3人と1頭で生活している。
「旦那さんは私のことをすごくよく理解してくれようとしています。息子や犬の世話もしてくれるし、私が気分転換に出掛けたいと言ったら『僕がやっておくから行っておいで』って。おむつも替えますし、寝かしつけもしてくれます。お互いに『ありがとう』と欠かさず言えているので、子育てでイライラしたことがほとんどありません」
「フェアじゃない」記事、それでも発信を続ける
日本では好感度が沸点に達すると、足を引っ張るような話題が必ずと言っていいほど出る。東京五輪招致成功で国民的ヒロインのような扱いをされ、内閣総理大臣を務めた父を持つ国会議員と結婚した滝川は幸せを独り占めしたように思われたのか、昨今は子育てについて揚げ足を取られることもある。 「(インスタなどの)写真一枚で判断されてしまうことは、すごく怖いです。ネットニュースも週刊誌も本当のことを書いていれば、全く問題ないんですけどね。お母さんって、とても大変だと思うんです。皆さん、一生懸命育てている。人それぞれ多種多様な育児方法があるし、『それはいけない』と言えることはない。有名人だから何言ってもいいというのはフェアじゃないですよね。特に自分の子どもの名前が勝手にメディアに掲載されていることは、親としてつらいところです。それでも、動物保護活動の輪を広げていきたいから、発信を続けています」