60代は「ものをもたない」暮らしで時間を増やす。朝の支度は爆速、家事ラクになった
ものをもたない暮らしをしているカナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さん(現在60代)。筆子さんによると、シンプルライフは掃除や片づけに追われる生活から解放され、より有意義な時間をもつことができるため、人生の後半に入った方にとくにおすすめだそうです。ものを減らすことは、物理的な空間をつくるだけでなく、人生における大切な時間を取り戻す第一歩ともいえます。今回は、筆子さんの経験をもとに、ものを減らすことでどのように時間ができたのかをご紹介します。
1:掃除の時間が減る
ものが多いと掃除する場所も動かすものも増えるので、その分時間がかかります。 私も若い頃はものをたくさん持っていたため、土日のどちらかはその片づけや整理整頓に追われていました。しかし、片づけてもスッキリするのは一瞬だけ。ものが多いせいで、すぐに散らかってしまいました。 今では、しっかりとした掃除は週末に1回、平日は気になる部分をさっと掃除するだけ。移動させるものが少ないので、掃除がとても簡単にできます。こまめに掃除することで汚れがたまらず、特殊な洗剤も必要なく、少ない掃除道具で暮らしています。 掃除の所要時間は、家全体にドライモップをかけ、仕上げにウエットモップをかけても30分程度です。娘の家の掃除にも週に1回行っていますが、娘の家は私の家より広く、ものが多いため、2時間半ほどかかります。
2:探しものをする時間が減る
シンプルライフを始めてから、ものを探す時間が減りました。自分がなにをもっていて、それがどこにあるのか把握できているため、たとえクローゼットの奥にあったとしても、探し出すのにそこまで時間はかかりません。 ものがたくさんあったときは、もっているかどうかすら思い出せず、仮に思い出してもどこにあるのかすぐにはわかりませんでした。「たしかこの辺にあったはず」と思って探し始めても、移動させる箱やものが多く、時間がかかっていました。 ものが少なくなると、定位置を決めるのが簡単です。探しものはゼロにはなっていませんが、その辺に置いた雑多なものの中に紛れることはありません。どこかに行ってしまうこともなくなり、買いもので同じものを重複して購入することもなくなりました。