「ドン底に突き落とされて、号泣して…」悲願の白いベルト戴冠…スターライト・キッドが語る“9年間”の思い「プロレスラー、人生、ドラマですね」
「長かったあ」 12月29日、両国国技館で念願の白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム王座)を手にしたスターライト・キッドは嬉しさをそう表現した。ライバル・なつぽいが持つ白いベルトに挑んだキッドは白虎「ホワイトタイガー」となって観客の前に姿を現した。そしてタイガースープレックスでなつぽいをフォールした。 【撮りおろしフォト】“悲願の白いベルト戴冠”スターライト・キッドが披露した華やな白スーツ姿。「動きが超人的すぎる…」なつぽいとの激闘も一気に見る(全36枚)
デビューから9年、ついに手にした白いベルト
なつぽいはキッドにとって特別なライバルだった。「互いにやられたらやり返して、どんだけボロボロになっても、感情、気持ちで戦う」。2人にとっての8度目のシングルマッチで、両国にたどり着いた。 「両国まで来たね、という思い。でも私、絶対負けないから。私たちのベストバウトを叩き出したうえで、私がワンダー・オブ・スターダム奪ってみせます。チャンピオンになる」 キッドがそう「自分に期待して」挑んだ試合だった。 「なつぽいからまた(ハイスピードの時と同じように)奪っちゃいました。たどり着くまでずいぶん時間がかかっちゃいました。このベルトを一番輝かせたい。他のチャンピオンにも、男子にも負けない試合をする」 2015年のデビューから「9年もかかってしまった」というのが素直な実感だった。「終わったー。やっと取れたー。1回、余韻に浸らせてください、っていうモードに入っている。首と腰と背中ともろもろ、腕も痛い」。そう言ってキッドはマスクの下から笑顔をのぞかせた。
キッドを成長させた「苦しくて辛い時間」
戴冠の翌日、キッドに話を聞いた。キッドは白いミニのスーツ姿だった。 「長いと思っちゃいました。すぐにベルトを巻ける人も多いでしょう。途中からスターダムに来た人は早い。全部のキャリアで考えたら同じような人もいるかもしれないけど。私はスターダムでデビューして9年の生え抜きですから、ずっとこのベルトを見てきた。ここまでたどり着くのが本当に長かったなあ。野望はいろいろ言ってきましたけど、ここからが本番。私の腕が試される」 白いベルトの王者としての自覚もさっそく芽生えているようだ。 「もちろん強豪とも戦いたいし、ワンダーのベルトを狙ってくる新しい層とも戦いたい。私自身のためだけじゃなくて、女子プロレス界の全体の可能性をもっと広げるという意味もある。でも、誰でもいいってわけではない。私にYESと言わせる過程を作らなければね。だって、私がこんなにしんどい思いしてやっと取ったベルトですから。私はもっともっと、このベルトを重くしたいな。みなさんの目を私がひっくり返します」 なおもキッドは饒舌だった。 「自分が自分への期待を裏切る、なんてことになっていたら、どうなっていたかわからない。もう本当にベルトに嫌われてるのかってくらい何回も挑戦しないと取れないこと、やっぱりこの苦しくて辛い時間が自分を成長させてくれた。なによりも諦めないことが大事なんだってわかった。このプロレス界で一番、私がそれを証明しているんじゃないかな」
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