二所ノ関部屋宿舎で新番付表を手に名前を指さす大の里（撮影・鬼束羽瑠菜）

　日本相撲協会は28日、大相撲九州場所（11月10日初日、福岡国際センター）の新番付を発表した。秋場所で2度目の優勝を飾った大の里が新大関に昇進し、福岡市西区の部屋であらためて喜びを語った。 【イラスト】24年九州場所新番付（幕内・十両） 　さすがに実感が湧き出た。「（大関昇進の）伝達式を終えて、番付表を見て本当に大関になったんだなと。大関として初めて臨む場所。しっかりしなければいけない」と表情を引き締めた。 　秋巡業は「アデノウイルス感染」で途中離脱した。その不安も「しっかり回復している。明日から（稽古を）やりたい」と一蹴した。 　大関として、大相撲の看板を背負う。「自分自身、1年前と比べると想像しないところにいる。実感が追いついていない」と戸惑いを隠せないが、「巡業離脱してしまったので、明日からしっかりやりたい。1年締めくくりの場所でもあるんで」と言った。 　さらに上の番付、横綱への期待も高まる。「（大関は）だれもがなれるものではないし、そう簡単にいけるものではない。経験を積んで、勉強していきたい。初日に向けてしっかりやるだけですね」と言い、横綱に関しては「大関として場所を迎えていないんで。そこはまだ考えられないです」。 　大関大の里として、主役を張る15日間が始まる。