【小倉2歳S】エイシンワンド 無傷2連勝重賞V!スピード、パワー、センス抜群 幸も絶賛「強かった」
「小倉2歳S・G3」(1日、中京) 中京の夏開催を締めくくったのは単勝1番人気に推されたエイシンワンド。3番手から楽に抜け出し、新馬戦勝ちからの連勝で重賞初制覇を飾った。2着には未勝利馬の8番人気クラスペディア、3着には2番人気のアーリントンロウが続いた。 スピード、パワー、センス-。天賦の才を遺憾なく発揮したエイシンワンドが、新馬戦から無傷の2連勝で重賞タイトルを奪取した。 初戦では出遅れたが、2戦目で改善。ポンと好スタートを切ると、道中は3番手でピタリと折り合う。4角で鞍上の幸が手綱を緩めると、グンと急加速。直線半ばで大きく内にモタれ、左ムチで矯正しながらだったが脚色は衰えることなく、そのまま先頭で歓喜のVゴールを決めた。 幸は「強い馬だと思っていたので、勝ててホッとしています」と安どの表情。「手応えが良過ぎて抜け出すのが早かったかなとも心配しましたが、馬が強かったですね。いい馬に乗せていただいたと思います」と絶賛した。続けて「新馬戦を使う前の調教から重賞を勝てそうな感触がありました。ここでG3を勝ったので、一つ一つ上のレースで頑張ってくれると思います」と、さらなる活躍に期待した。 管理する大久保師も「学習能力が高いです。直線でモタれたのは課題ですが、完成度が高い馬。このまま成長してくれれば」と笑顔。次走に関しては明言を避けたが、「詰めてここまで来ましたから。来週、状態を見てから考えますが、冒険したローテにはならないです」と見通しを語った。 「本当に手がかからない馬」と指揮官が明かすように随分と大人びた2歳馬。マイル以下のカテゴリの中核をになう存在になりそうだ。