「ピルロ大抜擢」への期待と不安【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
ペップやジダンのようにOBを名将に育てようと
U-23チーム監督就任からわずか9日後、トップチーム指揮官に抜擢されたピルロ。「クラブの信頼と期待に応えたい」と意気込む。(C) Getty Images
驚きの決断だった。CL早期敗退を喫したユベントスが、指揮官のサッリを解任し、後釜にピルロを据えたのだ。監督未経験のレジェンドにイタリアの絶対王者を託すという大抜擢には、期待と不安の両方が渦巻いている。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2020年8月20日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― 勇気ある決断かもしれないが、同時に巨大なリスクも抱える――。それを十分に承知のうえでユベントスは、マウリツィオ・サッリを解任し、監督経験がまったくないアンドレア・ピルロに指揮権を委ねた。 アンドレア・アニェッリ会長をはじめとする首脳陣は、「サッリではこれ以上、チームを成長させることができない」と考え、ある時期から解任を決めていたのかもしれない。8月7日にチャンピオンズ・リーグ(CL)のラウンド・オブ
本文:4,883文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。