かつての女王、堂々復帰 40歳ボン、再び雪上に―アルペンスキー
アルペンスキー女子で一時代を築いたリンゼイ・ボン(40)=米国=が堂々の再出発を切った。 【写真】W杯復帰レースに臨んだボン 21日、スイスのサンモリッツで現役復帰後初のワールドカップ(W杯)に臨み、スーパー大回転で上々の14位。AFP通信などによると「完璧なスタートを切れた」と喜びを語った。 高速系種目を得意とし、2010年バンクーバー五輪の滑降で金メダルを獲得。W杯は通算82勝で、23年1月に同じ米国のミカエラ・シフリンに抜かれるまで女子の最多記録保持者だった。度重なるけがで19年に引退したものの、今年4月に右膝の手術が成功。11月に現役復帰を表明した。 スタートの直前まで緊張していたと率直に明かしたが、長いブランクを感じさせない滑りでゴールすると、大歓声と拍手に包まれた。「(競技に)痛みなく戻れることは、信じられない」と口にし、「また緊張感を味わえてよかった」と競技者らしさをのぞかせた。 インスタグラムのフォロワー数は240万人超と、いまだ人気は健在のボン。現在は負傷でレースを離れているものの、W杯通算99勝で大台到達を目前にしているシフリンとの顔合わせも注目されそうだ。