パンダのフンは竹の香り!?ジャイアントパンダの生活を飼育員さんに聞きました
「パンダは1日のうち半分は食べて半分は寝ていると言われています。私たちスタッフは8~9時くらいにパンダ舎に来るので、それくらいに合わせてパンダも起きてきてそのまま運動場に出ます。開園してからは食べながらお客様を迎えて、11時くらいになると満腹になって寝ることが多いですね。 その日にもよりますが、お昼寝してまた食べてというふうに昼間は過ごして、16時を過ぎるとになるとバックヤードのパンダ舎に戻りますが、それからまた食べています。 飼育員が帰る18時くらいから寝始めますが、夜も一度起きます。22~0時くらいの間にごそごそと起きてきて、飼育員が部屋にたくさん竹を用意して帰るので、それを食べて満足すると再び寝て、そこから朝までぐっすりというパターンが多いです。1日を通して気ままに食べて寝てというサイクルを繰り返しています。 パックヤードのパンダ舎には、『寝台』と呼んでいる、ステンレスで作ったベッドがあってその上で寝ることが多いですが、気分によってはゴロンと、床に寝そべって寝るときもあります。 夜の間も途中で起きたり、食べ出したり、寝る場所が気にいらないと移動することもあり、結構いろいろな場所で寝ていますね。特定の場所に必ず寝るというのではなく、その日の気分で寝る場所は決めているようで、いくつかのお気に入りの場所を周っているという感じです」 竹の調達も苦労することですが、ジャイアントパンダの飼育する上で細心の注意を払っているのが安全管理だと言います。 「パンダは見た目はかわいいですが、大型動物なので危険も伴います。安全管理が非常に重要です。1歳で体重が30kgほどになるので1歳を過ぎると間接飼育となります。獣舎の鍵をしっかりかける、獣舎内に飼育員にとって危険な場所はないかチェックするなど、飼育員みんなで声をかけ合って細心の注意を払っています」 アドベンチャーワールドには、「パンダラブ」「ブリーディングセンター」の2カ所のパンダ施設があります。共に屋内外に施設がありますが、気温が25度以上になると屋内での展示になることもあります。パンダは各施設に1頭ずつ展示しているので、名前の書いてある看板を見て個体を確認してみましょう。 「パンダは見ているだけでも楽しい動物です。アドベンチャーワールドにご来場の際は、ゆっくりと時間をかけて見ることをおすすめします。パンダたちをじっくり見ていただければ、個性がそれぞれ違いますので、きっとお気に入りのパンダが見つかると思います。最初は見分けがつかなくても、何度も見ているうちにだんだん特徴がわかってきますよ」