エリオットがソフトバンクG株積み増し、自社株買い要求-報道
(ブルームバーグ): アクティビスト(物言う投資家)として知られる米ヘッジファンド運営会社エリオット・マネジメントは、ソフトバンクグループ株の保有を20億ドル(約3100億円)余りに積み増しており、150億ドル相当の自社株買いを同社に求めていると英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。
報道によると、過去2-3カ月にエリオットはソフトバンクGの経営陣と直接対話をしたという。報道を受けてソフトバンクG株は一時前日比6.3%高と急伸し、2021年5月以来の高値を付けた。終値は4.6%高だった。
エリオットは20年にもソフトバンクG株を取得し自社株買いを求めた経緯がある。その後、22年8月には持ち分をほぼ全て手放したとFTが報じていた。今年に入ってからは住友商事や三井不動産などに投資し、日本での活動を活発化している。
エリオットからはすぐにコメントは得られなかった。ソフトバンクGの担当者はコメントを控えた。同社は21日午前10時から定時株主総会を開催する予定。
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原題:Elliott Said to Rebuild SoftBank Stake, Push for Buyback: FT(抜粋)
--取材協力:Zoe Ma.
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Yasutaka Tamura, Min Jeong Lee