節目の3月、子どものやる気を高める親の「声かけ」
また、学校で勉強したプリントやワークなどにも、ほめられる要素はいっぱいあるはずです。それらも、親の知らないところでけっこうがんばっていたという証拠なのです。 子どもの成績表は叱る材料にしないことが大切です。それを見て叱ったとしても、それで改善することはまずありません。それよりも、何かしらほめられる部分を見つけてほめてあげてください。もしそれができないなら、あえてスルーしましょう。 それ以外にも通信教育などをしている場合は、やり終わったものを積み重ねるなどして、頑張った足跡を自覚できるようにしてあげましょう。
また、今年撮った写真や動画を親子で一緒に見てみるのもいいですね。親子の日常のスナップ、家族旅行でのひとこま、兄弟や友達と一緒に遊んでいるところ、縄跳びの練習を頑張っている姿、習い事の発表会、スポーツの試合など、写真や動画を見ることで思い出されることはたくさんあるはずです。また、それらの中からこれはと思う写真をプリントアウトして目に見えるところに貼っておくのもお勧めです。 そうすれば、わざわざ見ようとしなくても生活の中で自然に目に入ってくるようになります。縄跳びをがんばっている写真を見るたびに、一瞬でもそのときのことが頭をよぎり「わたし、あのとき縄跳びがんばったな」と思い出すことができます。繰り返し見ているうちに、「わたしは努力できる。がんばれるんだ」と思えるようになります。それが自己肯定感を高めることに繋がります。
また、家族で写っている写真を見れば「あのとき楽しかったなあ。ぼくには大切な家族がいる。みんなぼくを大切にしてくれる。ぼくもみんなが大好きだ」と思えるようになります。家族の愛情を実感することで自己肯定感が高まりますし、家族の人間関係もよくなります。私はこのように写真を活用して子どもを伸ばす方法を「ほめ写」と呼んでいます。 ということで、以上のようにプラス思考で1年を振り返ってみましょう。そうすれば新しい1年に前向きな気持ちで臨めるようになるはずです。