高校時代が“ピーク”に…?プロでは苦戦する甲子園のスター(6)崖っぷちに立つ“No.1ショート”
長い歴史を誇る高校野球では、これまでに幾多のスター選手が誕生した。甲子園で活躍ればプロの世界からも注目され、将来を嘱望される存在になる。しかし、高校時代に鮮烈な印象を残した一方、プロ野球では実力を発揮できない選手も珍しくない。そこで今回は、甲子園で活躍したものの、プロ入り後に苦しんでいる選手を紹介する。(※今季成績は8月20日時点) 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表
平沢大河
投打:右投左打 身長/体重:176cm/80kg 生年月日:1997年12月24日 経歴:仙台育英高 ドラフト:2015年ドラフト1位 プロ野球人生の岐路に立たされているのが、高卒9年目の平沢大河である。 仙台育英高(宮城)では、1年秋にレギュラーへ定着。3年夏は甲子園で躍動し、3本のアーチを記録。チームの甲子園準優勝に大きく貢献した。 ”高校No.1ショート”という評価を受けた平沢に対して、ドラフト会議では千葉ロッテマリーンズと東北楽天ゴールデンイーグルスが1位指名。競合の末、ロッテへの入団が決まった。 ルーキーイヤーからファームで結果を残し、同年5月に一軍昇格。同年は23試合に出場して打率.149に終わったが、高卒1年目から一軍デビューを飾った。 すると、高卒3年目に外野のポジションにも挑戦し、出場機会が大幅に増加。同年は112試合に出場して打率こそ.213だったが、5本塁打、32打点、8盗塁をマーク。パンチ力を見せつけ、レギュラー奪取も見えてきていた。 しかし、翌年以降は伸び悩んだ。2020年からは2年連続で一軍出場すら叶わなかった。昨季は57試合に出場して3本塁打を放つも、打率は.170と確実性に欠けた。 今季は、いまだ一軍出場はなし。ファームでも打率2割台前半とアピール不足の感は否めない。果たして平沢は、崖っぷちから巻き返すことはできるのだろうか。
ベースボールチャンネル編集部