英国債が下げ再開、リーブス財務相が金融安定強調も売り止まらず
(ブルームバーグ): 1日の欧州債市場では、英国債が続落。労働党政権の予算案発表後の下げを拡大した。
10年債利回りは一時6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して4.50%。週初からの利回り上昇幅は20bpを超え、週間ベースで今年最大となる勢い。数百億ポンドの追加支出がインフレと経済成長に及ぼす影響を踏まえ、短期金融市場が織り込むイングランド銀行(英中央銀行)の利下げ見通しは後退した。
リーブス財務相は10月31日、労働党政権が「一番重視している公約」は「経済と金融の安定」だと述べ、金融市場を落ち着かせようとした。
だが、今回の下げは2022年9月に当時のトラス政権が財源の裏付けがない大型減税を発表した後の英国債急落と比較されるようになった。当時と比べて下げはまだ抑制されているものの、英国債市場のぜい弱性が浮き彫りとなっている。
原題:UK Bonds Fall Again to Cap Brutal Selloff During Budget Week(抜粋)
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Alice Gledhill