紅葉見頃の箱根が大混雑 3分のはずが1時間 営業終了間近も渋滞…自力で歩く人も
■紅葉がテーブルに…至福のひと時を過ごせる茶室
箱根の玄関口「箱根湯本駅」でも、商店街には道幅いっぱいになるほど観光客でにぎわい、バス停にはずらっと観光客が列をなしています。 係員 「どれぐらい乗せます?」 「いっぱいまで乗せていいよ」 箱根湯本駅から強羅駅まで山あいを走り、紅葉も楽しむことができる登山電車。ホームには電車を待つ観光客が列を作り、次の電車を待つ列がすぐにできる状況です。 登山電車が強羅駅に到着するとホームに乗客が流れ込み大混雑。さらに、人気観光地・芦ノ湖や大涌谷に続くケーブルカー乗り場にもどんどん人が流れていき、ホームにはケーブルカーが来ても見えないほど。車内は通勤ラッシュ状態に。 窓の奥に広がる紅葉を眺めること2駅。観光客がオープン前から長い列を作りながら待ちわびる風景。館内に植えられた200本以上のモミジが真っ赤に色づく日本庭園。空から見下ろすと紅葉の木々がまるで深紅の絨毯(じゅうたん)のように一面に広がります。 箱根の中でも屈指の人気紅葉スポット“箱根美術館”には、開館と同時に大勢の観光客で大にぎわい。 都内からの観光客 「こんなにモミジが紅葉していてすごいキレイでびっくりしました。来て良かったです」 中でも一番、人が集まっていたのが庭園内にある茶室です。この茶室では、赤く色づいた紅葉が黒いテーブルに鏡のように映し出される中で抹茶と生菓子を味わう、至福のひと時を過ごすことができます。 23日の最大待ち時間は30分ほど。 埼玉からの観光客 「とてもきれいでしたね。やっぱり青空の中、結構日差しとかも入って。机に反射した(紅葉の)写真が撮れて良かった」
■「長安寺」外国人観光客にも人気
箱根には、外国人観光客に特に人気の紅葉スポットがあります。 箱根にいながら小京都のたたずまいが感じられる「長安寺」。寺の住職いわく、「ここ数年、急に外国人観光客が多く訪れるようになった」といいます。 参道をさらに奥に進むと、この寺一番の紅葉スポットがあります。一体一体、違う表情豊かな石仏と、色鮮やかな紅葉が織り成す独特の雰囲気を多くの人が訪れ、写真撮影を行っていました。 ロシア人夫婦は箱根にハネムーンで訪れたといいます。 ロシア人夫婦 「11月に来たのは紅葉を見るためです。ずっと日本に来たかったです」 「とても美しいですね。これが見たくてここに来たんですよ」