16コアRyzen+GeForce+M.2スロット8基+10GbE入りのミニPC。クラファン最安799ドルはちょっと安すぎ?
クラウドファンディングのKickstarterで、一見サブウーファのような形をしたGeForce RTX 40搭載ゲーミングミニPC「Falco Prime A2」が出資を募っている。製品を入手するのに必要な出資額は799ドル(約12万2,000円)からで、出荷は2025年3月を予定している。 【この記事に関する別の画像を見る】 前面に大きな円形のフタがあり、一見サブウーファのようなフォルムをしているのが特徴のミニPC。CPUにRyzen 9 7940HXを採用しているほか、GPUにGeForce RTX 4060 Laptop GPUまたは4070 Laptop GPUを搭載し、高いゲーム性能を実現する。 ユニークなのは、前面の円形のフタを開けるとM.2スロットが8基(!)も用意され、大量のM.2 SSDを装着できる点。最大で64TBの容量、最大10,000MB/sの転送速度を実現。SSDに対して対流で空気が常に送られ、冷却され、高い性能を維持できるという。この8基のM.2スロットとは別に、1基のPCIe 4.0対応M.2、1基のPCIe 5.0対応M.2スロットを装備する。 このほか、Wi-Fi 7の対応、10Gigabit Ethernetポートを2基装備するなど、クリエイティブなワークフローにも対応できるとしている。そのほかのインターフェイスは、USB4 2基、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 2 2基、HDMI出力、DisplayPort、SDカードスロット、microSDカードスロットなどを備える。 標準搭載のOSはWindows 11 Pro。799ドルの出資で得られるモデルはGPUにGeForce RTX 4060 Laptop GPU、メモリ32GB、1TB SSDを搭載。一方999ドル(約15万3,000円)の出資で得られるモデルはGPUにGeForce RTX 4070 Laptop GPU、メモリ64GB、2TB SSDを搭載する。本体サイズは200×200×200mm。 クラウドファンディングとはいえ、スペックや機能の高さの割には目を疑うような安さであり、しかも実施者も初のプロジェクトということで、リスクが高い印象は拭いきれない。しかし「こんな爆安価格じゃなくてもいいから、この夢のPCをちゃんと製品化してほしい」と思う筆者であった。
PC Watch,劉 尭