「ヤバい、死ぬかも」 エナドリを「1日1リットル」飲んでいた私に起きた”異変”。「心臓を針で一突きすれば、身体全体が破裂する」。そして迎えた”意外な結末”とは?
■雑誌の企画で飲み比べ、時間なく一気飲みしたら… ストロング系、エナドリ、おまけにタバコ……当時の筆者はどれかひとつでも欠けてしまうと、頭痛や吐き気、めまいに苦しむようになった。いつの間にか、さまざまなものに依存するようになってしまっていたのだ。 ここまで読んで、「なんてバカな奴だろう……」と呆れた人もいるだろう。自分でもそう思うが、その一方で「プレッシャーや嫌味に弱い」気質は、筆者自身が選んだものではない、とも思う。
そんな中、とある雑誌で「エナドリ飲み比べ」という企画を担当することになった。 先ほどから筆者は「エナドリ味」と雑に評しているが、もう少し成分を分析しながら、読者にわかりやすく味の違いを紹介するというものだ。 そこで、レッドブルやモンスターエナジーだけではなく。当時存在していたサントリーの「アイアンボス」、大正製薬の「RAIZIN」、ZONeのヨーグルトフレーバー、そしてアムウェイの「XS」を飲み比べることにした。
企画自体は「時間をかけていい食レポ」のため容易だが、そのときの筆者は何本も締め切りを抱えており(不況で、当時関わっていた雑誌は人員がどんどん減り、筆者がしなくてはいけない仕事が膨大だった)、「早くこの仕事を片付けなければ」という焦りがあった。 その結果、どのメーカーも推奨していないエナドリの「二枚重ね」を敢行してしまう。 正直、毎日ZONeを飲んでいて、その効きはわかっているのだから、2本も一気に飲むとよからぬことが起きるのはわかっていた。それでも時間がなかったのだ。
こうして、レッドブルとモンスターエナジーを間髪入れず、それぞれ飲み干す。すると、5分も経たないうちに、言葉通り「心臓がバクバク」鳴り始めた。血流のめぐりがよくなったのか、心拍数が上がったのだ。 こうなると、「頭がリフレッシュする」とか「眠気が飛ぶ」なんてことはなく、冷や汗が止まらず、不安だけが増していく。心臓を針で一突きすれば、身体全体が破裂すると思ったほどだ。 決められた要量を守らなかったため、ストロング系とタールの重いタバコで弱った筆者の身体に、カフェインかアルギニンが過剰に作用したのだろう。