「守備はトップクラス」現役ドラフト開催迫る 球界OBが着目する「中日の4年目内野手」「西武の変則右腕」
現役ドラフトの開催が今年も9日に迫っている。 移籍の活性化を目指して行われる同制度においては、過去には細川成也(DeNA→中日)、水谷瞬(ソフトバンク→日本ハム)と新天地に行って大きく羽ばたいた選手も出てきている。 【動画】中日の”4番”が渾身の一発!中田翔が開幕戦で放った豪快弾を見る 現役ドラフトでは全12球団が対象となる選手の中から少なくとも2名を選出、NPBにリストを提出し、各球団は他球団の対象選手リストから獲得希望選手を通知する。獲得希望総数が最も多かった球団が、最初の指名権を得る形となっている。外国人選手や複数年契約を結ぶ選手、育成選手、来季年俸5000万円以上の選手などは含まれない。 今年の現役ドラフトをめぐっては球界内からも様々な考察の声が出ている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は12月6日に自身のYouTubeチャンネルに「【現役ドラフト候補①】中日は龍空は他球団から人気になる!?高木が考える西武・オリックス・中日・ヤクルトの現役ドラフト候補選手について語ります!」と題した動画を更新。4球団の中から気になる選手について独自の見解を語っている。 高木氏は現役ドラフトにあがる選手について「あくまで力がないとかそういうことではなく」と語りながら、移籍を果たせばさらに輝く選手であるとした。 その上で3年連続リーグ最下位にあえぐ中日からはプロ4年目内野手の龍空と8年目内野手の石垣雅海の名前をあげた。 特に龍空といえば躍動感あふれる守備が持ち味、昨季は114試合に出場したものの定位置確保とはならず、今季はし烈な二遊間争いの中で17試合と出場機会も激減、厳しいシーズンとなった。 高木氏は「龍空の場合は守備がうまい」として仮にリストアップしていれば、間違いなく他球団からも人気になるとした。 課題の打撃も様々な取り組みを行っていることで「バッティングも変わってきているから、使えるかなと思うんだけど」とした。 背景には立浪政権下時代に二遊間を守れる選手を厚くしたこともあり、「その分だけ、龍空が浮いてくるような気がする」と高木氏は指摘した。 「天才的な守備を持っているから、これも人気になるかな」と話した。 さらにパ・リーグでこちらも歴史的な低迷にあえいだ西武からは3選手をリストアップ。投手からは変則右腕の與座海人、救援の本田圭佑、また4番を務めたこともある5年目外野手の岸潤一郎の名前をあげた。 投手2人をあげたことに関しては「やっぱり(チームには)優秀なピッチャーが多いということ」としながら、與座に関しては「変則でしょう、すごい人気が出る」と特徴があることで引きがあると見る。 また近年、中軸も期待された岸に関しては「打てない中で岸は4番も務めたりしたけど、環境を変えたほうが」力が出ると見る。 與座は今季7試合(先発4試合)に登板し、1勝4敗、防御率4.81。岸は今季98試合に出場し、打率.216、6本塁打、25打点に終わっていた。 動画内では他球団の注目選手についても語っている。 現役ドラフトも今回3回目の開催となり、野球ファンにとってもすでにおなじみのイベントになりつつある。果たして今年はどんなドラマが生まれるのか。当日の発表が大きく話題を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]