独走アルファードを次期エルグランド/次期オデッセイ連合が追い落とすのは夢のまた夢か!?【ホンダ・日産考察】
■ホンダの次世代2L e:HEVを搭載したエルグランドとオデッセイが登場する!?
日産&三菱、ホンダとの提携によっておもしろいことが起きそうだ。日産のエルグランドと、ホンダのエリシオン、そして三菱はかつてのグランディスのようなミニバン、という3車が相互補完によって誕生し、各社のアイデンティティを注入し販売すれば、独壇場となっているアルファード&ヴェルファイアを追い落とすこともできるかもしれないからだ。 エルグランドは2010年8月に登場し、すでにデビューから14年以上経過する長寿モデル。一方、オデッセイも2013年1月~2022年9月まで発売していたものの、2023年12月から、中国の広汽本田から輸入する形で国内販売を再開している。 モデル末期のオデッセイ、エリシオンを抱えるホンダからすれば願ったりかなったりで、北米市場のオデッセイと合わせれば、ホンダ、日産から見ても、スケールメリットによるコスト削減効果は大きい。 次期エルグランドは、当初の予定通りに進めば2026年にe-POWER→2028年に全個体電池のBEVという予定だったが、今回の統合を受けて中国、アメリカ市場、そして日本市場を見据えたスケールメリットを考えると、パワートレーンは日産e-POWERではなく、ホンダ製の次世代e:HEVを、次期エルグランド、そして外観違いの次期オデッセイに搭載される可能性が高い。 その次世代e:HEVというのが、2024年12月18日に発表されたミドルクラス用の新開発2L e:HEVだ。第一弾は2025年に発売予定の新型プレリュードに搭載される2モーターの2Lハイブリッドだ。 ちなみに北米ホンダで販売されているオデッセイは日本と中国のオデッセイとはまったく別のクルマで2018年から販売されているが、パワートレーンは可変シリンダー付きの3.5L、V6のみだ。中国、日本の現行オデッセイ&エリシオンには2L直4のe:HEVが搭載されている。 もちろん、3メーカーのエクステリアデザインは差別化される。エルグランドは最新のデジタルVモーショングリル、ホンダはステップワゴン、フリードのようなシンプル&モダンなデザインを採用してくるだろう。 気になる発売時期は、2026年8月に経営統合が始まることを考えると、現実的な路線としては早くても2028年、遅くても2030年には具体的な形になって表われるだろう。