日本のGDP世界5位に後退へ、米中はトップ2堅持-英シンクタンク
(ブルームバーグ): 日本の国内総生産(GDP)が、2039年に世界5位に後退すると英シンクタンクの経済ビジネス・リサーチ・センター(CEBR)が予測した。
日本のGDPは2024年の時点では米中、ドイツに次いで世界4位。39年も米中の首位と2位は変わらないが、インドが3位に躍進し、ドイツが4位となる結果、日本は順位を落とすと見込まれる。
中国との競争を制し、米国が世界最大の経済大国の座を維持するとCEBRは予想。マネジングエコノミストのサム・マイリー氏は「中国がいずれトップの座を占めると考えるが、構造的・人口動態的制約を前提とすれば、世界経済のリーダーの期間は短いだろう」と見解を示した。
欧州諸国は39年にドイツが順位を下げ、イタリアが上位10カ国から脱落する一方、英国とフランスは6位と7位を保つ見通し。イタリアに代わりインドネシアのトップ10入り(10位)が想定される。
ドイツのGDPは現時点で英国を31%上回るが、経済パフォーマンスで後れを取り、その差は15年後20%に縮小しそうだ。英国の成長ペースはフランスもしのぎ、GDP規模が39年に同国より25%大きくなると予想される。
労働党政権の増税策が短期的に英国の経済活動の伸びを抑制するものの、より長期的には趨勢(すうせい)的成長率が1.8%に達するとCEBRはみている。
原題:UK Economy to Outperform Europe in Next 15 Years, Says CEBR(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Tom Rees