東北では22日秋分の日にかけて長時間の大雨 災害に厳重に警戒
東北では22日(日:秋分の日)にかけて大雨が続く恐れ。記録的雨量となる可能性があり、特に東北の日本海側では多い所で20日1時から22日24時までの72時間雨量が400mm(日本気象協会独自の「JWA統合気象予測」)を超えると予測しています。
東北の多い所で400mmを超える雨量の恐れ
日本海から東北地方に向けて延びる前線の影響で、東北地方では20日(金)から雨が降り始めています。前線は22日(日)にかけて東北地方に停滞する見込みで、特に東北地方の日本海側を中心に大雨への警戒が必要です。 日本気象協会独自の「JWA統合気象予測」では、20日(金)から22日(日)までの72時間雨量が東北地方の多い所で400mm前後に達するおそれがあります。予想される雨量となった場合、これまでに観測された雨量の最大値との比(※既往最大比)が150%を上回る可能性があります。日本気象協会と静岡大学牛山素行教授との共同研究の結果によると、既往最大比が150%を超えると犠牲者の発生数が急増する可能性があり、災害発生危険度が極めて高いことから厳重な警戒が必要です。 ※既往最大比:解析雨量が1kmメッシュ化された2006年5月以降に観測された雨量の最大値との比のこと
いつ避難する? タイミングは?
土砂災害や川の増水などの災害は、急に発生して、一気に被害が広がるため、避難が遅れると、命にかかわります。 そこで、避難のタイミングが重要です。警戒レベル3の場合、高齢者や障害のある方などは、安全な所へ避難しましょう。警戒レベル4では、対象地域の方は、全員速やかに避難してください。警戒レベル5では、すでに安全な避難ができず、命が危険な状況です。このため、警戒レベル5緊急安全確保の発令を待ってはいけません。警戒レベル4までに、必ず避難してください。 天気が荒れてしまうと、道路状況が悪くなったり、暴風で物が飛んできたりするなど、避難の際の危険度が高まります。避難指示が出されていなくても、少しでも危険を感じたら、自ら避難しましょう。不安を感じたら、その時が避難のタイミングです。「自主的に、早めに、安全な所へ避難する」という防災意識をもって、避難する際は、近所の方々にも声をかけ、複数で行動してください。
日本気象協会 本社 牧 良幸