CO2排出40%削減…電動ショベル充電に水素混焼発電機、大林組・コマツが実証
大林組はコマツと連携し、建設現場での水素活用の実証実験を行った。大分自動車道ののり面補修工事で使用する電動ミニショベルの充電に水素混焼発電機を導入し、建設現場での小型電動建機の実用性を確認した。軽油のみを燃料とした場合に比べて充電時の二酸化炭素(CO2)排出量を約40%削減しており、今後予定している電動建設機械(GX建機)の導入に実証の成果を活用していく考え。 実証では、GX建設機械に認定されたコマツの電動ミニショベル「PC30E―6」と、その充電用としてコマツの水素混焼発電機を土砂の積み込み作業に採用した。現場実証に当たっては、事前に大林組の西日本ロボティクスセンター(大阪府枚方市)において建設現場での各機械の運用を想定した検証を行った上で実際の工事現場に導入した。 施工段階のCO2排出削減には電動化建機の導入が有効だが、配電網が整っていない地域の建設現場では給電インフラの整備が課題となっている。