試合直前まで乱闘騒ぎを繰り返したモカエフとケイプ

　2024年7月27日（日本時間28日）、英国マンチェスターのCo-op Liveにて『UFC 304: Edwards vs. Muhammad 2』（U-NEXT配信）が開催された。 【写真】判定3-0にコールに崩れ落ちたケイプ。1者30-27は厳しいジャッジだった（ジャッジペーパーあり） 　フライ級6位のモカエフと、8位のケイプが対戦。勝者がタイトル挑戦に近づく一戦であり、日本の平良達郎が勝者との対戦も視野に入れている。 　地元モカエフは、レスリングベースでUFC6連勝中。アマ24連勝・プロ12連勝で無敗の23歳。 　ケイプは、元RIZINバンタム級王者。UFCデビュー戦が現王者パントーハで判定負けも、現在はUFC4連勝中。30歳。 　1R、中央に飛び込むモカエフは左。バランスを崩したケイプだが、すぐに立て直し、一転じっくり作る。ともにオーソドックス構え。中央を取るケイプに、左ローを当てるモカエフ。スイッチして左インロー。前足を狙う。続く左ローはかわしたケイプ。 　左ミドルハイで牽制。左の大きなフックにケイプも左前手を合わせに行く。オーソに戻したモカエフだがまたスイッチ。手数少ないケイプ。ブーイングのなか、左ジャブの刺し合い。モカエフの左ローブローもケイプはレフェリーを制して続行。 　左後ろ廻し蹴りはモカエフ！ ケイプのブロッキングを越えてテンプルにヒット！ 左ハイはケイプは見切り、左右連打に前に。ここはモカエフもかわす。圧力をかけるケイプに左ハイをジャブかわりに突くモカエフ。ケイプの跳びヒザにシングルレッグのモカエフを切るケイプ！ 詰めるケイプにモカエフは再びシングルレッグも切るケイプ。蹴りはモカエフ。後半はケイプ優勢か。 　2R、中央を取るケイプ。サウスポー構えにスイッチするモカエフにケイプも足を入れ替える。モカエフの跳び蹴りをかわすケイプ。モカエフは前蹴り。ケイプは足を気にするようにしゃがむと、そこにモカエフは飛び込むが、すぐにケイプも対応する。 　右ストレートを伸ばすモカエフだが遠い。サウスポー構えのケイプ。右前手を伸ばすが、そこにモカエフはダブルレッグテイクダウン！ 抑え込むが右手でショーツをつかみ、ケイプが抗議。レフェリーがストップし、注意される。 　スタンドから再開。右インローを当てるモカエフ。ジャブがアイポークとアピールするケイプだが続行。そこにモカエフは前に出るが、切るケイプ。モカエフは二段蹴りからスーパーマンパンチもかわすケイプ。右ミドルを突くモカエフ。ケイプが右足を怪我しているとの解説も。 　左ミドルはモカエフ。詰めに下がるモカエフ。サウスポー構えもケイプは左ストレートもかわすモカエフ。右ミドルを当てる。このラウンドもクロスゲーム。 　3R、ケイプが右足親指を着地できていない。左前蹴りのモカエフ。かわすケイプにシングルレッグも切るケイプ。オーソに戻したケイプ。圧力をかけると、モカエフはシングルレッグもスプロールして切るケイプは左右で前に。 　サークリングするモカエフ。サウスポー構えになるケイプが前に。右を狙うモカエフ、かわすケイプにシングルレッグテイクダウンのモカエフ！ そこにギロチンチョークを合わせるケイプだが、クローズは解く。首を抜いたモカエフにケイプは背中を突くが、下からヒジを高速連打！ ケイプはヒザをスペースに入れて足関節狙いからスクランブルで立ち上がり！ 　モカエフに金網を背にさせて先にケイプからタックルも、それを切ったモカエフがシングルレッグへ。ここも辛うじて切るケイプに金網際でバックテイク狙いも、ケイプは片ヒザ立ちでバックを許さずホーン。下からの打撃は有効も、ラウンド全体では手数が欲しかったケイプ。テイクダウンを切られたモカエフだが、蹴りを有効活用した。 　判定は3-0（29-28×2, 30-27）でモカエフが勝利。両ヒザをマットに着いて崩れた手負いのケイプ。 　UFC6連勝で、MMA13勝無敗1NCとしたモカエフは、「23歳で無敗だ。ケイプにも拍手を。この国に受け入れてくれてありがとう。タイトルショットを戦いたい」と王座戦をアピールした。