不動車のホンダ「ベンリイC92」をエンジンのプロがレストア!いよいよ公道復帰に向けてナンバー登録を行います【vol.16】
これが何と大正解で、ブレーキスイッチ取り付け部以外はベンリイC92のレバーホルダーと同形状など、期待通りの製品でした。 バックミラーの取り付けネジがM8のところM10になっていましたが、M8ヘリサートコイルを入れるだけでOKと言うミラクルぶりで違和感を感じない収まりは嬉しい限りです。 ブレーキスイッチの配線はハンドルパイプ内を通さずメインハーネスとは別の線を引き直しリアブレーキスイッチに共締めするだけという手抜き工事で無事に取り付け完了しました。
公道復帰に向けてナンバー登録
ベンリイC92は元々125㏄の原付2種ですが、150㏄にボアアップした為、軽2輪車としてナンバー登録を行います。 この場合の登録手続きについてネットで検索すると、先人達の経験談が幾つも出ているのでそれらを読ませて頂くと、「車両種別変更申請書」、「改造概要説明書」、「仕様変更に係る誓約書」の3点の書類を作成し、車両全景とボアアップした事が分かる写真、車体番号とエンジン番号の石刷りを用意する必要があるとの事。 これらを「廃車証明書」と「譲渡証」と共に陸運支局へ持って行き、自賠責に加入してから陸運支局の窓口で手続きをすれば、即日ナンバー交付となります。
書類の作り方も詳しく説明してくれているのでその通りに作成すればOKですが、車体番号の周辺は錆で凸凹な為、上手く石刷りがとれなかったので、エンジン番号と共に写真で代用しようと考えました。 平日に会社を休んで手続きに行かなければならないので、これで問題があると休みが無駄になってしまいます。 電話で陸運支局に問い合わせようとしましたがなかなか繋がらず、5回に一回くらいでようやく繋がっても、熊谷の窓口担当への取次で更に待っても繋がらず、暫く経ってからかけ直してくれとのやりとりを、2日にわたり3回くらい繰り返して、時間ばかりかかってまったく進展しない状況に、なんだかバカバカしくなって諦めました。 ちょうど会社の創立記念日で平日休暇が近かったので、この日に向けて書類と写真を準備。車体番号については念の為、ほぼ読めない石刷りと写真の両方を持っていざ熊谷の陸運支局へ。 まずは検査登録事務所の窓口担当者に持って来た書類一式を渡してチェックしてもらい、新たに配布された「新規届出書」、「軽自動車届出済証申請書」の2枚を記入した上で自賠責保険に加入して来るように指示され、次は自動車税事務所で重量税を支払って、納付書を受け取り、それらと共に再度書類を提出して「軽自動車届出済証」を受け取ります。ちなみに石刷りは不要でした。 その後は自動車税事務所で「軽自動車税申告書」を提出後、ようやくナンバーが交付されました。
手続きは、あまり混んでいなかったので1時間程で終了しました。これでようやく、公道走行が可能になります。 次回は試走チェックとキャブセッティングを行います。
市川信行(井上ボーリング ヘッド技師)