「河村市長の後継ではありません」 大塚耕平参院議員が次期名古屋市長選出馬を正式表明
国民民主党代表代行の大塚耕平・参議院議員が26日、名古屋市役所内で記者会見し、2025年4月に任期満了となる名古屋市長選への出馬を正式に表明した。次期参院選には立候補せず、市長選には無所属で臨む方針だという。現職の河村たかし市長の実質的な後継者になるかとの問いには「違います」と明確に否定した。 【動画】国民民主・大塚耕平参院議員が会見 次の名古屋市長選出馬を表明
決断のタイミング「早すぎることはない」
大塚議員は4月にも新聞報道を受けて会見し、「出馬の意向」を示していた。その後、国会が閉会し、党や後援団体の理解も得られたことから正式な出馬表明に至った。 「政治家もいつまでも元気で頑張れるわけではないので、自分の年齢のことなども考え、最後は地元にしっかり貢献して、そのことを通じて国政にもいい影響を与えうるだろうという思いで、名古屋市政にチャレンジさせていただきたい」と決意を示した。 通常なら選挙は2年後になるが、「決断として早すぎることはない。市政はあらゆる分野にわたり、十分に準備をして責任を持った主張をしたい」と述べた。
名古屋城天守復元についてはコメントせず
その上で医療や防犯、観光文化、産業など16分野について「守る・伸ばす・創る」のキャッチフレーズでまとめた冊子を示した。ここから今後、具体的な公約などを練り上げていくという。 バリアフリーが大きな問題となっている名古屋城天守の木造復元については「天守閣の再建推進」と触れているものの、現時点では「方針を議論している市当局の皆さんにご迷惑をかけることになる」としてコメントを避けた。 市長選について、現職の河村市長はまだ態度を明らかにしていない。他に市内の現役大学生で「学生党」代表の西田礼孝氏が立候補を表明している。 (関口威人/nameken)