【バドミントン】桃田賢斗、齋藤太一、金子祐樹ら現役トップ選手や元日本代表が130名の中学生を指導! 『明治安田presents中学生向けバドミントン教室in東京』
9月7日、東京都品川区の品川区総合体育館で『明治安田presents中学生向けバドミントン教室in東京』が開催された。 この日は、東京都中学校体育連盟に登録する中学生130名が参加。現役日本代表選手や元日本代表選手、さらに日本代表選手を指導するナショナルチームコーチ陣が講師となり、約3時間にわたってバドミントンコート10面で選手たちを指導した。 桃田賢斗(NTT東日本)と明治安田の永島英器代表執行役員社長のオープニングショットでスタートした、この日のバドミントン教室は、桃田のほかNTT東日本の齋藤太一、BIPROGYの金子祐樹ら現役選手など、東京都内に本拠地を持つS/Jリーグのチーム(NTT東日本、BIPROGY、ヨネックス)から現役日本代表や、元日本代表が講師として参加。現役選手とともに、現役を引退したばかりの井上拓斗さん、香山未帆さん(BIPROGY)、元BIPROGYコーチの上田拓馬さんも、130名の中学生と半面シングルスで、2時間にわたってラリーをした。また、クリニック後には、男子ダブルス、女子ダブルス、男子シングルスのエキシビションマッチが行なわれ、齋藤/桃田vs井上/金子という同年代対決も実現した。 男子シングルスのエキシビションマッチ中には、明治安田の永島社長がコートに立ち、桃田と対決する場面も。中学時代にバドミントン部に所属し、大学時代はサークルでシャトルを追ったという永島社長が桃田からポイントを奪うシーンもあり、「40年ぶりにラケットを握ったのですが、桃田選手とプレーできて、一生の宝物です」と話した。 中学生との半面シングルスで、笑顔の中にも時に声を上げて、ガッツポーズを見せるなど真剣に取り組んだ桃田は「年齢は関係ないし、1点取られたら、本当に悔しい。1点もあげないつもりで僕も必死で羽根を追っていた」と話し、「最後は僕自身も楽しんじゃった」と笑った。 また、このバドミントン教室では、指導者向け講習のコートも設けられ、中学生を指導する教員など指導者に対して、日本バドミントン協会の強化本部テクニカルエキスパートの舛田圭太さんが、技術指導についてのポイントなどを、じっくり時間をかけて講習。真剣な表情で耳を傾け、動画を撮影し、メモを取る指導者の姿が印象に残った。 指導者講習会に参加した練馬区立大泉中バドミントン部で外部指導員を務める松﨑皓コーチは、「自分がバドミントンをやっていたとしても教えるのは難しい。今勝つだけじゃなくて、もっと長くやっていく中でこういうことを教えた方がいいということを知れたのが、すごく勉強になった」と話す。同じく大泉中でバドミントン部顧問を務める飯田到教諭は、「子どもたちの講習会はあっても、指導者が学ぶ、こういう機会はなかなか少ない。指導者にとっても貴重な機会でしたし、子どもたちにとってもこれだけのレベルの高い指導陣に教えてもらうのは初めてなので、刺激になったと思う」と話した。 明治安田生命保険相互会社は、こどもの健全育成や環境保全など、持続可能で希望に満ちた豊かな社会づくりに貢献する社会貢献活動を「未来世代応援活動」として推進。その一環で、今年4月に日本バドミントン協会の「未来世代応援パートナー」に加わり、全国で活躍するジュニア世代の選手の支援や、地域スポーツの活性化に協働で取り組むことに合意した。今回のイベントは、その取り組みの一つとして開催された。 今後、日本バドミントン協会と明治安田のパートナーシップにより、今年度は全国10か所で同様のイベントを開催していく予定だ。 「これだけたくさんの中学生に参加していただき、皆さんが目を輝かせて楽しい時間を過ごしていたというのが感じられました。明治安田はお客様、社会、働く仲間、そして未来世代との絆を大事にするというパーパスを持っております。未来世代、そして地域を元気にするために、さまざまなスポーツを応援しております。バドミントンの人気もオリンピックを機に一段と高まっていますので、バドミントンを通して、地域の元気、未来世代の元気のために、力を尽くしたいと思っています」 「日本協会のいろいろなイベントの中でも、こういった活動はこれまでなかったので、このような場を持てたことに大変ありがたく感じています。この先、10回やれるということも、うれしく思っています」 「最初はみんな硬かったんですが、途中から笑顔が見えたし、最後は僕も楽しんでやっていた。すごく楽しかったですし、貴重な経験をさせていただきました。こういったイベントで日本代表、元日本代表、日本代表を教えているコーチたちと羽根を打つといった機会は、僕が中学生のときにはなかった。本当に貴重な機会だと思いますし、体験しないとわからないこともあると思うので、今日の経験を生かして、今後も目標に向かって頑張ってほしいなと思います。僕自身は、今後も、スポーツを通じた活動にもっともっと参加して、ジュニア世代の選手とたくさん羽根を打って、スポーツの楽しさ、すばらしさを伝えていきたいなと思っています」 ■ゲスト講師陣 桃田賢斗、齋藤太一(以上、NTT東日本)、上田拓馬、栗原文音、井上拓斗、香山未帆、金子祐樹(以上、BIPROGY)、内藤真実、三上亜希(旧姓・赤尾)、益子友美(旧姓・松田/以上、ヨネックス)、中西洋介、ジェレミー・ガン(ナショナルチームA代表コーチ)、今井紀夫、カレル・マイナキー(B代表コーチ)、舛田圭太(日本バドミントン協会強化本部)
文/バドミントン・マガジン編集部