【闘病】何かの間違いでは? 子宮体がんを発症し2度の再発も経験 不妊治療で発覚…
治療中に最も気を遣ったのはメンタルを維持すること
編集部: みちさんが治療を始めてから、生活面で変わったことや意識していることはありますか? みちさん: 一番気を遣ったのはメンタルがやられないようにすることです。朝日を浴びるためにウォーキングしたり、ストレッチして深呼吸したり、食事は野菜多めのバランスの良いメニューにしたりしました。 「調味料を変えるのが一番早い」と思って、いろいろ買っていたので結構なお金がかかりましたが(笑)。 編集部: 現在も治療を続けているとのことでしたが、治療で困ることなどはありますか? みちさん: 今でもキイトルーダとレンビマを続けているため、副作用の肌荒れ、手足の指の炎症、お腹を下す、粘膜の荒れなどがあります。それでも薬の量を調整しているので、うまく付き合えていると思います。 治療を始めて間もない頃は、寝たきりに近い状態で筋肉も落ちてしまいましたが、今は元気で筋肉も戻ってきました。脱毛の副作用がある抗がん剤治療から1年が経ち、髪も短めのショートヘアみたいになってきました。 そのおかげで趣味のバレーボールを再開し、運動を楽しめています。そして、病気を通して得た経験を、同じように悩んでいる方と共有できる場を作り、お互いに悩みや不安を打ち明けられるようにしたいと考えています。 編集部: みちさんが治療中に心の支えにしていたものは何でしょうか? みちさん: 私の場合は、何も変わらずにいてくれる家族や、友人の存在が大きかったです。病人扱いはしない、でも気遣ってくれる優しさに何度も助けられました。あとは同じ病気でも今も楽しく、元気に過ごされている方の本やブログなどを読み、勇気づけられていました。
早く発見できたからこそ治療できるチャンスがもらえた
編集部: 現在の体調や生活についても教えていただけますか? みちさん: 現在もまだ治療中ですから、小さい副作用と上手に付き合いながら元気に過ごさせてもらっています。ですが、きっと「病気がある」と言っても、信じてもらえないほど元気です。 ただし、やはり弱っている部分もあるので、疲れたら無理はせず休んでいます。時には家族にも頼らせてもらって、毎日普通に笑って過ごせています。 編集部: 子宮体がんについて知らない人や普段意識して過ごしていない方に伝えたいことは何でしょうか? みちさん: 子宮体がんは女性特有の病気で、子宮頸がんと違ってあまり聞いたことのない方も多いと思います。検査をしても見つかりにくいですが、不正出血で気が付けばほとんどは早期がんで見つかるとのことです。 非常にまれですが、20~30代でも罹患することはあるそうです。少しでも異変を感じたら、躊躇せずに病院へ行ってもらいたいと思います。 編集部: 最後に読者の方へ向けてメッセージをお願いします。 みちさん: 私自身治療中ですから、「病気を乗り越えたか」と言われるとまだ違うかもしれません。ですが、早くに病気が発覚したことで、治療できるチャンスをもらえたと思っています。治療ができずに大切な人とお別れしてしまう方もいらっしゃいます。 普段は健康だと感じている方も、少しでも身体に異変があったら、怖がらずにまずは病院に相談してください。 私や私の家族のような辛い思いをする人が一人でも減ったら嬉しいです。私も家族や友人、そして自分自身の大切な毎日のために今日も笑って過ごしたいと思います。