【闘病】更年期症状と思ったら「関節リウマチ・シェーグレン症候群」だった
更年期症状と思ったら、関節リウマチとシェーグレン症候群と診断されたと語るまひろさん(仮称)。この疾患は更年期障害の症状と似ている部分があり、診断が確定するまでに時間を要することがあるそうです。 具体的にどんな症状があり、どういう経緯で診断・治療が進んでいくのでしょうか? 今回は、まひろさん(仮称)に経験を話していただきました。 ※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2023年10月取材。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
更年期障害と思っていたら、病気が発覚
編集部: まずはじめに、病気が判明した経緯について教えてください。 まひろさん: 私は産科・婦人科の個人クリニックに勤務しており、2012年10月に職員健診で採血検査がありました。当時、週末になると左親指の関節が赤く腫れて痛みがあったので、自主的にRF(リウマチ因子)の項目検査追加をお願いした結果、陽性でした。 そのため、リウマチ科のある最寄りの個人クリニックを受診して再度採血した結果、関節リウマチとシェーグレン症候群の抗体が陽性と言われ、大学附属病院のリウマチ膠原病内科を紹介されました。そこで詳しく調べ、正式に診断されたのが2012年12月です。 編集部: 自覚症状などはあったのでしょうか? まひろさん: 週末になると特に左親指の関節が赤く腫れて痛みがあり、数日で治まるといった状態を繰り返していました。 母が数年前に手首が腫れて痛いと訴え、リウマチの可能性があるかもしれないと言っていたことを思い出してなんとなく気になったのと、血液検査が診断の目安になることも知っていたので検査を受けられてよかったです。 また、発覚する数カ月前からは四肢の冷えや疲れやすさ、頭痛や足が重たくだるくてむくみやすいなどの症状が目立つようになっていたのですが、更年期症状なのかなと思っていました。 更年期の症状とリウマチやシェーグレン症候群の多彩な症状は非常に似ています。今思えば、過去に眼科でドライアイを指摘される、口が乾きやすかいなどの症状があったので、もっと前から発症していたのかもしれません。 編集部: どのように治療を進めていくと医師から説明がありましたか? まひろさん: 「投薬治療をメインに進めます」と説明を受けました。比較的軽症なので弱めの薬から始めると言われた記憶があります。 編集部: 病気が判明したときの心境について教えてください。 まひろさん: 関節リウマチについては、やっぱりという気持ちが強かったです。これまで関節リウマチの症状が重い患者さんと接していたのである程度病気の知識や理解はできましたし、関節破壊や炎症はないと言われて安心しました。 シェーグレン症候群については、初めて聞く病名だったのでネットで調べました。私の場合は軽症ということで、漠然とした不安はありつつも落ち着いていました。 しかし、当時の職場は人手不足なこともあり、なかなか休みづらいなど治療と仕事の両立に不安がありました。加えて年齢的にも更年期に差し掛かり、ホットフラッシュや、肩こり、冷え性、頭痛、めまいも起こるようになりました。 プライベートでは、当時離婚直後で一人暮らしになり、相談できる人がなかなかいなくて将来への経済的不安もありました。