【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:レビュー】悪天候で脱落する選手が続出するなかスティーブン・ウィリアムズが英国人初の勝者に
2024年はここを大会史上初めて4回上る。この激坂はシュマン・デ・シャペル、教会に至る小径という通りの名前が付けられているが、距離1.3kmで高低差130mを駆け上がる。最大勾配値は26%だという。 そして第88回フレーシュ・ワロンヌ。30回目のスタート地点となったシャルルロワを出発したのは174選手。ところが完走は44人で、バーレーン・ヴィクトリアスの新城幸也もリタイア。想像以上に厳しいレースになった。
11km地点で6人の先行集団が形成された。アスタナカザクスタンのイゴール・チザン(カザフスタン)とビンゴール・WBのヨハン・ミーンス(ベルギー)が、先行していた4人のライダー、アンテルマルシェ・ワンティのリリアン・カルメジャーヌ(フランス)、トタルエネルジーのアラン・ジュソーム(フランス)、Q36.5のジェームス・ウィーラン(オーストラリア)、1km地点でファーストアタックを決めたエウスカルテル・エウスカディのチョミン・フアリスティ(スペイン)に加わったのだ。
逃げ出した6人は50km地点でメイン集団に4分30秒差をつけた。レースはおよそ80km地点で周回コースに突入するのだが、必死の逃げを見せる第一集団を待っていたものは豪雨と降雪だった。ウィーランはレインウエアを着るのに相当手間取ってしまい他の5選手から一時的に遅れをとったものの、ようやくミュール・ド・ユイの手前でしっかりと着用することができた。 リドル・トレックとイネオス・グレナディアーズがペースメークする後続集団は、4回上るミュール・ド・ユイの最初のラップでその差を2分に縮めてきた。ボーラ・ハンスグローエのアレクサンドル・ウラソフやスーダルクイックステップのマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー)を含む数人が脱落。さらに2022年の優勝者であるイスラエル・プレミアテックのディラン・トゥーンス(ベルギー)は残り75kmで遅れを取った。
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